僕らは『アキバ』したい。~兄咲高校オタク部~

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第1活動 聖地アキバに構える高校の(以下略)

オタクの聖地、東京都…秋葉原。通称アキバ。年がら年中この都市は毎日観光客で賑わっている。そこに構える高校、兄咲高校オタク部…この高校にはオタク部という名の夢のような部活動がある!!…5人だけだけど。


僕らは『アキバ』したい。~兄咲高校オタク部~



ー部室ー


「さぁ今日も部活動始めるよ!」

「すまん豊崎、新発売のガンプラ買いに行って良いか?」

「早いわぁーーー!!!」

「冗談、冗談だって!」

「それで、今日は何を決めるのかな葉月ちゃん?」


彼らは今、悩んでいた。それは1ヶ月後に開催される文化祭における部活動の出し物を考えていたのだ。(どっかのオタク少女さんの学校はヒーローショーやったみたいだけどね)


「文化祭、お前らは初めてだっけか?白夜。」

「いや…私と柚は一学年だから初めてに決まってるでしょ…兄さん…」

「おい豊崎、お前覚えてるか…昨年の文化祭…」

「うん覚えてる…あれはある意味世紀末状態だった……」


そう、199X年の世紀末張りに昨年の文化祭は異常なほど人が来なかったのだ。


「それって単に部員が少n」

「※シャラーーーーップ!!!」


※英語で「黙れ」という意味である。


「先輩方は昨年…何を出したのですか?」

「フフン、それはね…」




「ビデオ鑑賞。」




「「………はい?」」

「ごめんねーそこの二人。この部長はちょっと頭がわr」

「※シャラーーーーップ!!!」


※英語で「黙れ」という意味である。


「お前何で自慢気に「ビデオ鑑賞」とか言ったんだし。」

「何で分からないの…私の家から持ってきた「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版「版逆の物語」の良さが!!」

「分かるわけねーだろっ!!つーか小さい子もいる文化祭で見せられるもんじゃねーよ!!」


ガチに結構アレなので小さなお子様がいるご家庭はご視聴にお気をつけ下さい。


ー数分後ー


「一向に話が進みませんね…」

「坂下、お前良い案無いのか?」

「そもそもさー…オタクらしい出し物じゃなくて他のクラスとかの出し物を参考にしたらどう?」

「なるほど…では料理とかそういうものですか?」

「料理、料理…あ、そうだっ!!」

「先輩、浮かんだのですか!?」


この時、いつもは天然アh…ゲフンゲフン。豊崎のひらめきが部活内を救ったのである。


「『アニ飯』だよアニ飯!!」

「そっか!俺達でアニ飯を作って販売すればいいのか!」

「いかにもオタク部らしいですね。それで行きましょう!」


アニ飯とは…

「アニメ」に出てくる「飯」を略した造語。その名の通り、アニメに出てきた料理を実際に作って(再現して)食べることである。アニメやゲームなどのコラボカフェではコラボ先に出てきた料理などを再現したものが良く販売されている。


「よし…文化祭で出すアニ飯はこれだ!」


・「ソードアート・オンライン」より「アスナのサンドイッチ」

・「甘城ブリリアントパーク」より「オレンジコロッケ」

・「艦これ」より「海軍カレー」

その他ドリンクなど

時間によって出される料理が変わる方式。


「でもこれ作るの大変じゃないか?」

「大丈夫!この部活は人そんなに来ないし!」

「そこ自分で言うのかよ!!」


こうして文化祭の出し物は無事決まり、その日まで思いを馳せることになるだろう……多分。大分説明ガバガバだ。

続く。



次回予告

「あなたガンダム作るの得意なんでしょ?」


透真に試練が落ちる!!


「お前何でそんなに手先不器用なんだよ…」


かくして豊崎が選んだものとは!?


「それ選ぶのは正解だな。」


次回「種運命」


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