混乱や災難、最後に希望

傷ついた兵士フィルはとある神殿に偶然逃げ込み、そこに居たクオという老人の話を聞くことに。
まず、余計な登場人物が一人も出てきません。
話の聞き手であるフィル。
神殿で保護されるベルン。
ベルンの先輩で世話係になるクオ。
子供たちの保護者ターラ。
彼らが中心となり物語は進んでいきます。


異世界ファンタジーですが、荒唐無稽ではありません。
派手な魔法や剣技、奥義で敵をやっつけるシーンは皆無。
この世界の醜さの描き方が読む人の心に迫ってきます。

最終話にこの物語のテーマが濃縮されているように感じました。
長さも手頃で読みやすいので、ぜひ最後までお読みください。
世の中、捨ててもんじゃないと思うことでしょう。

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