概要

三千年の枝はいづれが手折りても去年の笹百合の匂ひ忘れじ
 三千年に一度咲くという西王母の桃の花が誰のものになるかは知りませんが、わたしが忘れられないのは去年の山百合の匂いです。
(あなたが他の男に何と呼ばれたとしてもわたしにとっては小百合です)

 小百合は生まれたときから決まっていた許嫁に娶られ、国司の妻となったが、世継ぎを生んだその後に初めて恋をした。
 それは言葉の魔法、桃の甘い匂いに包まれた桃源郷の夢。
 夢を見た彼女の罪なのか、それとも。

 エイプリルフールなので変なことしてもいいと思っている。
  • 完結済1
  • 4,683文字
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