国技館ロイヤルランブル

お望月さん

第1話 『国技館ロイヤルランブル』

《NHK中継終了の18時までに土俵上の総重量が400kgを下回ったら国技館を爆破する》という脅迫電話を日本相撲協会が急遽ロイヤルランブル制を導入。常時三名以上がぶつかる熱戦に観客は総立ちとなった!


取り組みが決着し力士が一人になれば爆破、されどテレビ中継を止めても爆破。

一つの取り組みが終われば待機していた力士が土俵上へ乱入するというシステムは苦肉の策であったが、これが大いに受けた。


入れ替わり立ち替わり力士たちが土俵に乱入していく。番付差や同部屋対決の禁止もなんのその。相撲界の観衆をぶち破る革新的な取り組みと、次々と繰り広げられる夢の対決に枡席は興奮のるつぼと化した。


だが、常時「待ったなし」で行われる取り組みのため放送時間終了までの尺が取れない。不足した力士の補充が必要であった。この危機に声を上げたのは、やはり往年のレジェンド力士達であった。


「我々も負けられませんな」


元大関肉達磨が!


「ボーヤたち顔じゃねえぜ」


元横綱大銀河が!


放送終了まで15分。

ついに残存力士16名が一斉に土俵インして幕内総合優勝を争う修羅場に発展した。


国技館ロイヤルランブル、生き残るのは誰だ!

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