ツルハシの火花

 少し大きくなった子供への、親ならではの愛情が図らずも昔よく覚えていたはずの今は忘れ去ってしまった物語を引き出した。
 日々の生活に疲弊し、物語を作り上げる鉱脈が塞がってしまった時、惜しみない愛情を注ぐ相手がそれを復活させてくれる。ひとつの愛の結果として格別である。