息子を寝かしつけようとする主人公。息子は懐かしい物語を語ってほしいとせがみます。作中作のお話も可愛らしくて、作品に花を添えています。すごく雰囲気の良い作品でした。
少し大きくなった子供への、親ならではの愛情が図らずも昔よく覚えていたはずの今は忘れ去ってしまった物語を引き出した。 日々の生活に疲弊し、物語を作り上げる鉱脈が塞がってしまった時、惜しみない愛情を注ぐ相手がそれを復活させてくれる。ひとつの愛の結果として格別である。