男目線の女性的恋愛小説

 小説を専門的に学んだことはないので、小説の分類法には明るくないのだが、この作品は男性目線から書かれているにもかかわらず、どことなく女性的な雰囲気を感じた。
 これは単に遠く離れ、長い年月を経てもなお主人公が、同じ人物を思い続けていることに対して「女々しい」と感じたのかもしれないが、おそらく違う。この作品には、良い意味で女性的な要素が取り入れられているように感じる。
 また、想い人が実際に登場する直前で終わるというのも面白い要素だった。後書きを読むに、どうやらこの作品には続きがあるようだが、それがなくともカクヨム投稿分の時点で十分作品として魅力がある。
 執筆お疲れ様でした。