売り出す為に。

 優秀だが決して商売上手とはいえないロボット技師。それを観察した当のロボットの独白だ。
 いったい、ロボットにはなにを求めるべきなのだろう。究極には、人間の存在そのものを役割交代するのだろうか。生物学者達は、ウイルスには自前の生殖力がない(生きている細胞にとりつかないと増えられない)から生物ではないという。しかし我々の感覚では一応生物だ。ロボットはどうだろう。もし、ロボットに(コピー以外で)自力で増える要素が生まれるとしたらどんな事柄からなのだろう。
 本作には、そのヒントが隠されている。

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