創作論とVIP待遇
次回は歴史小説の話をします、なんて言ってたのに別の話をしたくなったのでそちらの話を。
ある作家さんが毎回ゲストを読んで創作についてあれこれ語る対談エッセイがあって、いつも楽しく読んでるのですが、たまにふと思うことがあるのです。もし私がプロだったなら、こういう場に呼んでもらえて、あれこれ小説について語れるのだろうかと。(ゲストはいまのところ一人を除いて全員プロで、ノンプロの方も有名な人です。まあ当然ですね)
で、そういう願望を心のなかに認めたとき、こりゃどうにも俗な欲求だな、なんて思うわけです。なんだお前は、VIP待遇を受けたいがために創作をしているのか?という話になってしまう。別に俗な欲求を持ったっていいでしょうが、その欲をかなえるにふさわしい実力がこちらになければどうにもならない。そして、現状、私には力が足りない。少なくともああした場に呼んでもらえるほどの実績はない。
別に創作論なんて好きに語ればいいし、今でも創作論ジャンルに出してる文章はありますが(しかもそれが一番☆を稼いでしまっている)、言っていることに説得力があるかどうかは別問題です。今の私がよい小説とはこういうもので、こうやって書くのです、と論じてみたところで、それならどうしてあなたはもっと評価されないんですか?と問われるかもしれない。そういわれたら返す言葉なんてありません。そもそもいい小説の書き方なんてこっちが知りたいくらいですから。
というわけで、訳知り顔で創作法を語ってみたい欲求はありつつも、確たる創作法なんて自分の中にはないのだということに気づいただけの日曜でした。いつもなんとなく手探りで書いているからこの現状なのかもしれません。ノウハウ的な本も何冊か読んではいますが、どうもあまり定着している気がしません。結局、もうしばらくは「作者なら作品で語れ」を実践していくほかはなさそうです。
小説、好きですか 左安倍虎 @saavedra
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