3日前から、新作『年古りし勇者よ、魔王の車椅子を押せ』の連載をはじめました。
今回は気軽に読めるコメディ的なものを書いていく予定ですが、私のことなのでだんだんシリアスな方に話が転がっていくかも……まあそのへんはわかりません。
基本連作短編のような形ですので、ずっと先まで考えているわけではないので。

ところで、このタイトルを読んで「おいおい虎よ、結局あんたもこういうのを書くのか」と思われた方もいるかもしれません。
ハイファンタジーはオリジナリティが大事だとかなんとか言っていたのに、ウェブ小説のテンプレみたいなのに降伏したのかと。

実のところ、今までこういう感じのものからは距離をおいていたことは確かです。
テンプレに沿うことで、自分らしさを失ってしまうような感覚があったというか。

でも最近、そもそもそこまで頑なにテンプレ的なものを避ける理由はあるのか?という考えが頭をもたげてきたのです。
テンプレの体裁を借りつつも、その器の中でやりたいことをやることだってできるんじゃないのかと。

これは異世界ファンタジーの話ですが、例外はあるものの、結局ウェブでは「ウェブ小説らしいもの」が求められているんじゃないか、という感覚があります。
だとすれば、一度そういう体裁のものを書いてみてもいいのではないか。
書いてみたら案外面白いかもしれないし。

それに加えて、これもウェブではありがちですが、「魔王を倒した後の世界」について、自分なりに色々と考えていたことを書いてみたいということもありました。

というわけで、今回は「テンプレの枠の中で自分らしさを出す」ということがどれだけできるか、という実験としての意味合いもあります。
実際、書いてみるとけっこう書きやすいこともわかりました。
やはりJRPGのバックグラウンドは偉大です。

というわけで、今回の物語も楽しんでいただければ幸いです。