膨れ上がった感情は、猜疑心か、愉悦か?

 主人公のクラスには、何組かのカップルがいた。主人公はそんなカップルたちを別れさせることに、優越感と愉悦を感じていた。たった一枚の紙に、一言添えるだけなのに、面白いくらいに、カップルたちは別れた。
 所詮、恋人と言っても、誰かの悪意に触れた瞬間、猜疑心を持って崩れていく。そんな脆いものにうつつを抜かしているから、痛い目に遭う。
 そして、教室で主人公は次のターゲットを見つける。その恋心を試してやると言わんばかりに、また標的の下駄箱に例の物を仕込もうとした。
 しかし、その時、主人公はあるものを見つけてしまった。
 果たして、それは――。

 たった一掬いの悪意。
 それがもたらすモノとは?

 是非、御一読下さい。

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