私は1番好きな男の子を、2番目に好きだと言った。

作者 無月弟

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★★★ Excellent!!!

 誰かがそれを出ようとしたら、盆自体がひっくり返る。だから、皆で盆の中央に固まるしかない。
 棒かなにかの上に乗る、ぐらぐらした盆。教室とはそんな世界だ。そして、盆から出ることは夢想しても盆そのものを叩き壊そうとは思わない。人は自由に伴う不安より奴隷の鎖を選ぶのだから。

★★★ Excellent!!!

あらすじの注意書きに女の子同士のドロドロした関係、後味が悪い、と書かれていますが、
どちらかといえば、せつない、やるせない気持ちになるお話です。

友だちグループの力関係により歪められてしまった想い。
2番と言ってしまった負い目。
がんじがらめにされて、どうにも動けなくなってしまい…。

どうにもできない辛い気持ちがしっかり描かれています。

ああああぁぁぁ……。という気持ちになりたい人は、是非。読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

恐らく『二番目』というお題で、不倫か? と思いついた人もいるでしょう。
ですが、ひょっとすると、大人の柵より、子ども同士の方が苦くてドロドロかもしれない。
「雄二くんのこと好きなんだよね?」とリーダー的女子に牽制され、「二番目に好き」と答えた主人公。
大人から見れば「バカバカしい」と思うかもしれないけれど、女子にとって、教室の中のグループというのは、生命線に等しかったりするんですよね……。

しかもこれを言わされたのが、給食の時間というリアルさ。
文章は短いのに、物語はなんとも言いようのない複雑さ。そして鮮明な人物描写(特にリーダー女子のやり口が)。なんというかもうすごい。☆三つじゃ足りないです。

★★★ Excellent!!!

もうめちゃくちゃリアリティーのあるお話です。

同性だからわかるんですよ。
女子ってそういうところ、ある!
悲しいですけど。

いつも優しいお話を書く作者さんですから、ここでは描かれていないけれど、きっといつかちゃんと想いが伝わって上手くいってるはず、と勝手に想像してしまいます。

★★★ Excellent!!!

女子グループのリーダーと好きな男の子がかぶってしまった小夜子。けっして本当のことは言えない。言ってしまったら、きっと仲間はずれにされてしまうから――。

バカバカしい、だけどその中にいる女子にとっては、とても複雑で深刻な女子グループの力関係がリアルです。

それにしても……この作者様は、かわいい部分にしろ怖い部分にしろ『女子』を書くのがとてもうまい。本当に男性なのでしょうか?? と、時々思います。

そして、女子ふたりに想われている雄二くんは、どこまで理解しているのか、そのイケメン対応が、切ない余韻にきらりと光ります。いつかどこかでふたりの想いが繋がりますように――。