第2話 評価・ポイントのなぞ


 化物のような評価をもらう作品のある一方で、大多数の作品は評価が100以下のようです。なんで? 


 統計の先生が言いました。「どんなに人気の講師の授業でも、必ず一定の割合で、最低評価または批判する生徒がいます」

 つまり統計においては、全員が素晴らしいという作品なんてないということ。必ずその正反対の意見を言う人がいるものなのです。全員が同じ意見を言うとしたら、それは”怖い国”、同調圧力がかかっているから。


 1から5の五段階評価の場合(1がよくない、5が最高によい)の場合、分析をすると真ん中に山を描く正規分布を描く場合があります。最頻値=平均値=中央値になった場合はきれいな山です。

 その場合95%が山のほぼ大多数をしめ、1のほうと5の方の山の端に2.5%ずつの人がいます。つまり、最低評価をつける人は、2.5%近くいるということ。

 だからですね。どんな分野でもどんな作品でも必ず批判的な意見はあるってこと(正規分布の場合)で、気にしないように。


 というのもランキングです。全作品が平等の機会を与えられています。つまりランキングは人気度をある程度正確に表している、、、本当?

 全作品に評価がつけられていますか? 

 大抵の場合、評価さえされていないのです。つまり母数が多いように見せて、実は読まれても土俵にのっていない作品がほとんど。

 

「人気講師に必ず低評価をつける学生は、一定割合いる」それと同じです。これは全員回答を促した結果です。

 読んだ全作品の評価をつけることを必須としたシステムにしたら、またランキングも違ってきます。


 そもそも、基準が曖昧なんです。

 3段階、または5段階評価にしてありますが、すべて主観です。その人が相対評価でつけているのか絶対評価さえもわからない。

 評価する人も、大人から子ども、男女入り混じりで、好みもぜんぜん違う。

 色んなジャンルが集まっている中でのサイトですもの、せめて男性向け、女性向けと別れていれば、またランキングが違うのかもと思いますが。

(ジャンル別のランキングもありますけど)

 

 ようは、全作品が評価をつけられていない中で曖昧で忖度の入った基準。ランキングにこだわっても、平等ではないので、気にしないでいいですよってこと。

(と、自分にいいきかせましょう)


 でもつまらない話にわざわざ低評価はつけないですよね。スルー。反対に面白いと思っても読者さんはつけてくれないという寂しさ。評価を付けるのに慣れている人は人気作家さんやあるジャンルを好む。そんな傾向もあると思います。


 カクヨムでの評価はどうでしょう。なろうの5段階よりシンプルにつけられる心理が働いている気もします。

 評価5で考えるより、3段階のほうが気楽。ちょっとそこまで(高評価はあげられない)というときは2と思っていますが。


 でもこの点数は気にしないほうがいいと思います。人の考え方はそれぞれ。100人いたら100通り。2までしかあげないという信念の方もいると思います。

 2にしたり3にしたりと更新のたびに忙しい評価を下さる方もいましたが、私には謎であまり気にしてませんでした。


 過去私は、なろうで評価基準票をつくっていた時もあります。でも真面目にみちゃうと満点にならない。 

 最近のカクヨムではいいところがあれば3にしています(笑)。年をとり自分の頑なさが取れた。

 ちなみに評価を剥がされて嫌な思いをしたという方もいますが、断捨離かあちらの私生活にストレスがあったのかなーと思っています。みんないろんな考えがある。


 ただ近年カクヨムでは作者同士の評価し合いで、読んでいなくても満点をつける傾向があると思います。まあそれで、なろうより活発になったというのがありますしね。

 

 ちなみになろうでは、長編で高得点が読んでもらえる。だって代表作だし、面白いと思うでしょ。

 カクヨムでは話数が少ないのが読まれる傾向がある。だって読む作者は楽だから。

 さらに過去の問題は「評価されないこと」でしたが、最近は埋もれて「見つけてもらえない」=「読まれないこと」ですね。

 読めば、とりあえず点数をつける作者さんも多いので、カクヨムでは「読んでもらうこと」を頑張ればいいとも言えます。


*一度長編を終わらせてわかった大事なことです。

・読み専は完結してから点数をつける傾向がある。

(作者としてはランキングに反映するから早く評価点が欲しいが、その感覚を読み専はしらない)

・一度完結させた話があると、固定ファンが期待で次の話でも早めに評価してくれる。

 諦めないで、完結させて固定のファンを作りましょう。

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