第5話 面白い話の書き方

 

 さて、オモシロイWEB小説ってどう書けばいいのかなって話。

 オモシロイは好みの問題、そう書きましたが、考えてみました。


 私は二次小説を書いていたのですけど、私より先に活動してメルマガ配信で人気だった親友に言われたのが、「Web小説ってニヤリとする展開があってなんぼだよね」


 というわけで、先達の教え通り短編では1話中に最後必ずニヤリとする展開を入れていました。

 いわゆるキャラに甘いセリフとか、ちょっとドキリと読者様がなっちゃう展開。

 

 いかにそのキャラが、“好きな子ができたら言いそうなセリフ”を考えていました。 

 ところで「なろう」で投稿をしたのは、出版社の賞で落ちたオリジナル話を載せたかったから。初めて世界観もキャラもオリジナルの話を書き上げてみたのですけど、このまま眠らせちゃうのは自分では悔しいなーと思って。

 なろう小説を読んだこともなかったのですけど、ぶつ切りにして投稿してみました。(カクヨムでは投稿していません)

 

 で、困りました。

 これまでWeb小説経験者としては、長編でどこで切るか、どこで惹きつけておくか、を計算してアップしていたわけですが、枚数制限つきで紙媒体で書き上げた話を、Web小説として投稿しようとしても……全然、切れない。

 惹きつける展開で終わらせられない。例えば、5話投稿して10話も投稿しても、全然甘くないと自分でわかっている。

 

 枚数制限があったので、遊びがないんです。キャラ同士の軽い会話や、ちょっとニヤリとする読者様が喜ぶ展開。それをすると枚数を越えちゃうので、話を進めるのが前提で小説を書いていたのです。


 Web小説だと、遊びが必要だと思います。毎回ではなくても、数話ごとにそれを入れて楽しめさせないと読んでもらえない。

 後半になれば溺愛になります、なんて言い訳をしてみても、それが中盤とか先だと……読んではもらえない。

 最初の3話目ぐらいまでに、内容かキャラ萌えかで引きつけておかないと、その後読んでもらえない。

 うまい書き手さんだと、一話目で惹きつけますからね。

 

 人によると思いますが、『話に萌えるタイプ』と『キャラ萌えするタイプ』がいると思いますが、私は後者です。内容よりも好きキャラがでると、夢中になっちゃう。

 で、どの小説でもそうですけど世界観に入ってもらう前に飽きられてしまうWeb小説では、魅力的なキャラを出すほうが、人気が出やすいと思います。


 紙小説だと、私はずっしりした世界観が最初に書き込まれていて、100ページ読んでもまだ話が全然進んでいませんけど、っていう小説でも気合い入れて読むのですけど、Webは無理。

 たまに読ませていただいたお話でも、これ紙の物語にしたほうがいいかもって思うのあります。上手だし、物語としての完成度が高い。でも読まれていない、たぶんWeb小説向きじゃない。読んでいて、もったいないなーと思います。


 Web小説って、朝ドラに似ている気がします。朝ドラは15分丁度いいのです。あのシナリオうまいと思います。毎回勃発する問題、でも大した問題じゃなくて次回で解決、で、また軽い問題で後を引いて終わり。

 Web小説も毎回次どうなる?っていう展開で終わり、次回で解決。

 深く考えないで習慣で読めるのがウケると思います。


 WEB小説は通勤、通学の合間の暇つぶしに、電車内でサクリと読めるもの、その現代需要に合わせてのものなんだーとわかりました。


 だから、朝ドラ形式の展開にするか、それとも週末にじっくり読んでくれる読者さまをつけるか、それは自分のスタイルで選択ですね。


もちろん、カクヨムで重厚な話で成功されている方もいますが!

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