第10話 なんで自分は面白い話が書けなくなったんだろー

 一度完結させたけど、カクヨムコンに応募しないことにして、字数制限がなくなったのでまた書きます。

(そもそもこんなのがコンテスト通過したら、おかしいけどね!)


 ちなみに、こういう評論話。だんだん読むのに飽きていくので、適当なところで切り上げますね。




 長編(概ねファンタジー)、入り込めないことありませんか?

 私はWEBよりは紙小説派。(というより、頭を手術してWEBが見れなくなったのです。頭痛が出てくるし、頭に入らない。自分のは頭痛薬を飲んで書いてます)

 かなり読むし、面白くなくても読み始めたら最後まで読みます。すごくオリジナリティあふれていて、賞まで取っているけどイマイチ入り込めなかった。キャラに感情移入できなかったな、って本が結構あります。

 

 以前に、書いたハウツー本。


「超簡単、売れるストーリ―&キャラクターの作り方」でうまく話が書けなかったと述べましたが、アレ、2時間の映画のシナリオの作り方なんです。

 いじめられっ子や一般人だった主人公が、誰かに襲われ何かの組織に入り力を与えられる”導入”、”特訓”、途中敵に襲われるピンチ”。(あの本でのフェーズ分けはもう少し複雑でしたが)作戦を立てて――。そして対決のクライマックスは残りの20分でいい、と書いてあって「へー」と思いました。


 つまり、長編を書いている人向けではない。10万文字の中編向け。(本1冊分)


 2時間のハリウッド映画を見本にしているんです。そして2時間の映画って、人物の内面描写があまりないなって思うときありませんか? もちろん恋愛とか内容重視のものもありますが、ヒーローものとか地球滅亡とかパニックものとか。


 大抵男性主人公が世界を救ったり、逃げたりしてる間に女性とイイ感じになって、最後を覚悟しつつ、免れたり地球を救ったり。

 あれ、内容3分で説明できちゃうよね、と一緒に見た友人と話して帰ります。あれは、映像の迫力で見せているから面白いのです。


 じゃあ海外の映像物は、キャラ書けないの? 内容いらないの?

 違う!

 私は、海外ドラマが好きです。主に洋画ですけど。


 大抵、海外ドラマは長い。何かをテーマにしつつ、人間ドラマが重視です。


 最近はまっていたのがイタリアの「DOC」。イタリアの医療ドラマでしたが、冷徹人間の教授の主人公が、頭を銃で打たれて十二年分の記憶を失ってしまう。

 過去は人間味あふれる温かい医師だった彼。ところが記憶を失い、当時のチャーミングな性格に戻るけれど、冷徹人間になるまでの記憶がない。

 けれど、昔の自分に戻った彼は、そのユニークで温かみのある性格で治療をしつつ周囲を変えていく。


 病名不明な患者の治療、解決が毎回のテーマ。その際に自分の過去の謎が少しずつ明らかになりつつあり、同時に仲間の医師達の問題も少しずつ明かされていく……。


 誰もが、過去や現在の状況に悩まされている。ロッカールームでうずくまっていたり、夜に泣いていたり、視聴者に何かあるぞ……と思わせていきつつ話が進む。

 時には、キャラ同士でくっついたり、母親との確執があったり、トラウマを抱えていたり、ドラッグ依存だったり。


 長編ドラマは、主人公が抱える解決すべき大目的(問題)がある。その間に出てくるちょこちょこした事件の解決。


 主人公の魅力を書きつつ、その周囲の人間の魅力や背景ドラマがないと話はつまらない。

 

 長編小説(WEB含む)も同じ!

 

 私は、ここに置いてある代表作もそうでしたが、自分の過去のサイトでも長編は100万文字書いちゃうんです。そりゃ2時間予定のシナリオの書き方を参考にしても当てはまらない!


 私が以前公募に出した話もキャラのつくり込みが全然できなくて、自分で納得いきませんでした。

 短い文字数で、話を進めつつキャラの魅力も存分に出せる方はいるのでしょう。でも私は、話を進ませるので精一杯でした。

 

 過去の代表作はうまくいったのですが、最近書く話はキャラクターづくりが上手くいっていないから、読者様を引きつけられないのだと気付きました。


 自分で読んでいても何かうまくできていない。パソコンに向かっていると頭痛が出てくるのもあって「話を進ませよう、進ませよう」とそっちばかりを重視しているから、押し問答の会話や説明ばかり。


 キャラがしっくりしない。魅力が書けてないまま進めていても面白みがない。これか―と自分で納得しました。


 そして他の作家さんで面白いWEB小説話は、キャラが魅力的だと気付いたのです。


 長編には、キャラクターづくりが大事。その背景できてますか?


 各キャラクターの魅力を伝えられてますか? 会話文ばかりで退屈させてません?

地の文に動きはあります? 会話の後に「頷いた」「聞いた」「尋ねた」ばかりを書いてません?


 話をただ進ませよう、進ませようとしていませんか? 


 キャラクターに魅力をつける。「このキャラ出てきたー、待ってました!」

 そこを読者様に思わせないといけない。


 

 長編はそこが書かれていないと楽しいと思われない。私の話がうまくいかなかった理由がそこにあると気付きました。


 以前にキャラ萌えかストーリー重視を好むか、人によってそれぞれと書きましたが、海外ドラマで気づきました。長編に求められるのは両方です!!

 


 とはいえ、キャラクターで遊んでいても話は進みません。

 

 話は始めたら終わりに向かっていくもの。

 

 私の友人で出版社(ラノベ系ではない)に勤めている”ももちゃん”という子がいます。彼女とは学生の時からの友人(オタク活動も一緒にしていた)でしたが、とてもアイディアが豊富な子。(しょこたん似で、彼女は当時、FF7のティファをコミケでやって写真を撮られまくっていた)


 彼女曰く「はじめを面白くするのは誰でもできる。最後まで終わりきってこそじゃない?」


 そう、あたりです。耳が痛い。

 アイディアは誰でも沸く。

 最初面白そうにはできる。話は終わらせてこそ形になる。


 なろうでは、終わっていない(永遠におわらなそうな更新していない)話でも書籍化、アニメ化していますが、カクヨムではコンスタントに話を終わらせることができる作家さんに漫画化、書籍化の話が行くとも聞きました。


 紙書籍は、”読書”に慣れている方が読むのでストーリー重視でも読まれます。文章や世界観を楽しむ方も多いので。


 でも、WEB話は気軽に読むのを求めている方が多いし、スマホの小さな字は疲れるので、キャラクターに魅力がないと避けてしまいそうになる。

 

 もちろん、自分の話のスタイルを貫くのは大事!!

 でも、何かつまらないかもと自分の話に悩んだら。


 ①周囲のキャラに魅力を付ける、過去や性格も考え話のなかで表現する、②話を終わらせる、それを目指しましょう。

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