錯視の様に姿を変え

読み進めながら不思議な感覚に捉われました。
種々の面白みを追う間に、気付くと小説自体が姿を変えて見えるのです。まるで錯視の様に。一瞬にして想像もしなかった像へ。

仕掛けも語りも遊びも勿論、面白く、それ故に、その瞬間を感じられる様な先へと誘われるのですが、この変幻自体を無性に追いたい衝動を覚えました。
作者様の意図とは異なるかもしれませんが、その最後まで捉え難い姿が私には正しく『ディープフォレスト』の語の通り。
どうぞ、幽林の深奥へ。

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