笑い飯の漫才についての考察まとめ


笑いとは漫才だろうということで考察してみました。


『ゲーマーとオカン』は〝笑い飯〟の漫才『鳥人』と『ロッカーに箒をたてかける話』の二つを考察して書きました(ボケとツッコミを入れ替えるスタイルは文字上では分かりにくいかと思い、とりあえず『ゲーマーとオカン』では再現していません)




1笑い飯の漫才のテンプレートは?




A日常の会話からスタート(視聴者が入り込みやすい導入からスタート)


A軽いボケ



Bツッコミ


Bがそれならこうだろ?と自らそのエピソードを話し始める


Bボケ



Aツッコミ


Aがそんな訳あるか!といった具合で今度はまた自分で話を始めボケる



AとBが入れ替わりながら、同じエピソードでボケとツッコミを交代しながら話を回す。


時間いっぱいまで回して「もうええわ!」で幕引き。


(*エピソード中にエピソードの話主がボケ側であることもあるが、聞き手がボケ側に回る漫才もある。上記はエピソードを話す側がボケの場合のテンプレート)




2笑い飯の漫才が秀逸なところは?


・漫才であるがショートコントであるところ


・ボケとツッコミが短い間で入れ替わり、スピード感があるところ


・同じエピソードを繰り返すことで、天丼(同じボケを繰り返す)が強力な武器になる。


・どんなコンテンツでも同じだが、ボケ&ツッコミがスピーディに入れ替わるところは今までの漫才師にはなかった要素であると思われる。故に天下が取れるのではいか?


(新しい天下を取るコンテンツには、こういった新しい組み合わせによる新理論が必要なのかも知れない)




3笑いの種類についての考察


・間違っていることを真剣に


・突拍子もないツッコミやすいボケ


・ツッコミが面白い


・真逆に間違える(そっちやない!


・普通ではないことをやる


・天丼(同じボケを続ける。ここで笑うというのが分かりやすい、視聴者が安心して笑える


・畳みかける(同じボケを発展させる


 注釈:『鳥人』にて


A「鳥人いうてやな、あのー首から下は人間なんやけど、頭はこう鳥になってんねん。身なりはタキシードで、こう、英国紳士みたいな奴やね」


B「……いや、そんなん子供の前で出てきて大丈夫なんか?」



A「君は良い子だねぇ! 僕は鳥人だよ?」



B「お父さーん!!! お父さーんっ!!!!」(怖すぎる鳥人に怯えるというボケ)



ある程度ループを回してから



A「鳥人だよ?」


B「お父さーん!! お父さーん!!!」


A「お父さんは呼んでも来やしないよ!」(怖いをさらに怖くするボケ)


B「もう魔王みたいになってるやん!?」




・上記の複合技(意味不明&唐突&天丼




4小説に生かせそうな要素まとめ。


・笑いの種類をもっと考察すれば、ギャグを考えるときに、方向性別にギャグを考えればもっと面白いギャグを思いつきやすいかも知れない


・すでに書いたボケを発展させるのは大切な要素。自分の書いたボケを参考に発展させるのは分かりやすくとっつきやすいボケになる。天丼を頭に入れて考えると良い


・単発ならば突拍子もないボケはツッコミやすく、派手で人の気を惹く




同じボケを繰り返すことを天丼っていいますけど、それの語源は、天丼に海老が二本乗っている事からみたいですね。


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漫才のネタを作った 星浦 翼 @Hosiura

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