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ラーメン屋と小説家について

 ラーメン屋が美味しいラーメンを作るのは利益を得るためである。客にウケるラーメンを作る企業努力が美味いラーメンとして現れ、結果的に客を喜ばせるのだ。
 逆に店主の好み100%のラーメンを作ったとして、それが客にウケなければラーメン屋は潰れる。店主にとっての最高のラーメンにも関わらず、やはりどこか甘えがあったのだろう。
 しかし、創作、特に小説家を目指してる人や私を見ると、ウケを狙うことに拒否反応を示す場面が大なり小なりあるだろう。客観的に考えるなら、その思想はプロには向いてない。別に趣味なら自分の一番好きなラーメン作ればいいから否定はしない。ウインナーでも餃子でも好きにラーメンにぶち込めばいい。ただ、それでプロ目指してるは的外れで店を潰すことになると気づくべきなのである。
 本当に作りたいラーメンがあるとしても、売れることを目指したのであれば、そのテクニックは確実に本人の力となるハズである。
 どうしても書きたいモノは、売れてからでもいいのだと思う。
 ラーメンの背油ましましオプションみたいに、それを評価してもらえる場所まで行くことが無ければ、最高の作品であっても、誰からも知られないまま終わることに成り得てしまうのだ。

   ***

 ……という訳で、世間にウケる話を考察中というかプロット作り中だったりします。
 ここまで考え方を変えたのは創作活動中で初めてかも知れず、なかなか思うように行かない日々を過ごしております。
 執筆活動って難しいですね大汗
 皆さんは無事に続けられているでしょうか。
 頑張ってくださいね。
 陰ながら同じ夢を持つ者として応援しております。

3件のコメント

  • ラーメン屋に創作を例える捉え方には、わたしも同じです……が、

    多少わたしとは見解が異なる部分もあるのでコメントさせてください。
    これも考え方の一つだと受け止めていただければ幸いです。
    (翼さんの考えを否定しているワケではなく、そういう風に見る人もいるんだ……と思って近況ノートを読ませて頂いたので)

    『ラーメン屋が美味しいラーメンを作るのは利益を得るため』確かに、生活していくためには、それは一番大事なコトでしょう。
    お金が無ければ、どうにもならないし、何もできませんし心も不安定になりますから。

    ただ、ラーメン屋=創作者の捉え方の中で、わたしは『ラーメン屋さんは、美味しいラーメンをお客さんに食べてもらいたいから調理する……その結果、お店に来てくれるリビーターも増える』
    と、いうのをつけ加えさせてもらいます。
    これは翼さんの100%独りよがりはダメ、という部分に多少通じてはいますが。

    不味いラーメン屋と美味しいラーメン屋、お客さんが選ぶのはやはり、誠意を持って美味しいラーメンを出してくれる店の方ではないでしょうか?
    美味しいラーメンを作るのために店主は人知れず
    日々、努力や研究や創意工夫をコツコツ繰り返して、その結果お店にお客さんは来てくれます。

    翼さんは、A・美味しいラーメンだったのに、しばらくして行ったら慢心&怠慢で不味くなっていたラーメン店と。

    B・前と同じ味を守りつつ、ほんのちょっとづつ、努力して美味しくなっていた店のラーメン店のどちらに行きますか?

    おそらくBの店の方でしょう。わたしは創作もそれと同じだと思っています。

    長々と失礼しました、執筆がんばってください

    追記・ウケを多少楽しく狙った作品を書くのも、たまにはいいと思う。
    事実、自分の作品の中にもちょいその傾向のモノはありますから。
  • まぁ、自分は『この部分だけは譲れない!これを無理矢理消した作品をイヤイヤ書いたら自分じゃなくなっちまう』
    と、いうのと『少しは柔軟に受け入れて書いてもいいか』気持ちが半々ですね。

    最初は気乗りしないで書いていても、最後の方でノッてくることもありますから
    「オレ、こんなんのも書けるじゃん!」と言った感じで。
  • 楠本恵二さん、温かいコメントをありがとうございます。
    ちょっと私が舌足らずで申し訳ないと思うんですが、楠本恵二さんのコメントは凄く正しいと思います。
    というか、私が伝えたいことと実は本質は同じなんですよ。

    ウケを狙うというのが悪いという風潮があるのですが、
    『ラーメン屋さんは、美味しいラーメンをお客さんに食べてもらいたいから調理する……その結果、お店に来てくれるリビーターも増える』
    これって、つまるところ、お客様に合わせて、お客様が満足するようなラーメンを作る、ということで、これは後者の話でも同じです。
    A・美味しいラーメンだったのに、しばらくして行ったら慢心&怠慢で不味くなっていたラーメン店と。
    B・前と同じ味を守りつつ、ほんのちょっとづつ、努力して美味しくなっていた店のラーメン店。
    これもお客様を大切にする気持ちが表れていて、自分のためよりもお客様を第一に考えてラーメンを作っている、ということですよね? 

    ウケを狙う、と書くと言葉が悪いのですが、その真意は、読者のために、どうすれば楽しんでもらえるかを考え抜いて、それを実行するってことなんです。その行為が誠意のない行動にはならなくて〝むしろ美味いラーメンになる可能性がある〟のを理解して欲しいな、というのが私の書きたかったことであったりするんですよね。

    もちろん、譲れないところは私にもあります。
    そこが独自の売りポイントで+にできるようにするべきでしょうね。
    例えば醤油ラーメンが作りたい人に、流行っているからと豚骨ラーメンを嫌々作れとは思っていません。
    ただ、流行っている豚骨ラーメンで勝負する方が生き残る勝率は上がるだろうな、というのは客観的事実であることも念頭に入れて、茨の道でも勝負する覚悟は必要になるでしょうね。

    色々と話したのですが、全て自由で、私は〝創作をしている人が全員こうあるべきだ〟とは思っていません。また、私の言葉が絶対的に正しいとは言えません。醤油ラーメンの方が飽きもなく健康にも良いし、それで天下を取る人だっているのも事実であるからです。
    単純に私の個人的な考え方で、そんな戦略もあるのか、ぐらいに考えてみて下さいね!
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