未来の話として書かれていますが、今でも十分に有り得る話だと思いました。その相手は店員さんであり、恋人であり、家族である。私も気がつかない間に優しさを失ってしまっているのかもしれないと思わされました。
私が小さい頃、父親によく論語を読まされていました。その中でも、『己の欲せざる所人に施すこと勿れ』この言葉だけは、今でも覚えています。でも、『己の欲せざる所』なんて、自分がそれを体験するまでは分からないのかもしれません。自分にとっての当たり前が、他人にとっての当たり前とは限らない。だから、自分の当たり前を他人に強制するのではなく、当たり前を客観的に見て、それが相手にとっての当たり前なのかを判断しなければいけない。そうやって、気付かないことに気付こうとする努力を精一杯やりながら生きていけば、優しい人になれるのでしょうか。
もっと見る