古代日本を舞台にした、「その時」を精一杯生き抜いていった人々の物語

舞台は奈良時代、ヤマトとよばれる古の日本。
作者が研究課題にしていた史実をテーマにしたというだけあって、当時の景色、時代が色濃く描きだされています。

個人の思いではままならない政治のうねりの中に、流され、もまれながらも精一杯生きる人々。人が人と出会う時、友情が生まれ、愛情が生まれ、また、葛藤が生まれ・・・熱いドラマが生まれます。
肌と肌とでぶつかる格闘技を通して、心を通わせていく描写がまたすばらしい。登場人物一人一人の想いが伝わってくるとき、心がゆさぶられずにおれません。

人々の強さと優しさと潔さとが息づく古代歴史ロマンをあなたも味わってみませんか?
おすすめです。

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