ミュージアム×SF=宇宙船と学芸員の関係にニヤリとする物語

>この人の感性と普通の人の感性が相互理解可能になる仕事こそが、学芸員だったのだ。

この一文、その説得力といったらもう!
にやにやとしてしまう作品でした。

ただ、きっとすべての人がそう受け取るわけではないことも承知しています。

この物語は、少なくとも現実の学芸員と仕事をしたことのある私にとって、このセリフほど「学芸員らしさ」を表現しているものはないと思えるものでした。

SF、しかもミュージアム学芸員が登場する作品。
私にとって理想がつまった作品と出会えた喜びに勝るものはありません。

淡々としている中にも密かな萌があります。
学芸員の告白に、それをきちんとキャッチする主人公。

名前は出てこないですが、こういう作品もありだなと思いました。
応援させていただきます!

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