絶妙な距離感で提示する「AI」との関わり方

この物語に出てくるのは、少し変わった「学芸員」と「主人公」と「はるな」。三者三様のとても良い距離感の作品でした。近過ぎず、遠過ぎず、絶妙です。そのある意味他人行儀なところもかえって物語に深みを与えていると感じました。
静かに物語は進み、やがて終着を迎えます。とても読みやすいです。
AIと人の関わり方、及びその考え方や、オートパイロットを使うくだりなんかは、自動運転実装が現実化してきた私達にも関わる話でもあり……。そういった「気になる点」が随所に散りばめられています。
AIに新たな観点で切り込んだ、大変興味深い一作でした。

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