街のどこかで生きている人たち
- ★★★ Excellent!!!
隣すれ違ったOL。
電車で隣に座るサラリーマン。
ざわめく居酒屋でお酒を飲む大学生たち…
この人たちも自分と同じ今を過ごしているんだと、すんと感じた。
この小説に出てくる人たちは、どこか自分の周りにもいそうな人たちばかり。
愛くるしくて、会ったこともない彼らをとても好きになった。
だから70話があっという間で、もっと続きを読ませてとさえ思ったぐらいだ。
・・・・・
「好きってなんだろう」
「愛するってなんだろう」
と時々思う。
それは考えてもわかるはずがないのかもしれない。
「好き」や「愛」というものに出会って、向き合って、体感しなければ。
いつか出会いたいな。
素朴にそう思えた素敵な物語でした。