キリさんの左手

作者 砂村かいり

50

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★★★ Excellent!!!

ゼミの教授との不倫、女装男子との恋。
恋に疲れた女性がひと時の癒しを得て、再び立ち上がるまでのお話。

綿密でときに時に重苦しいほどの心理描写は、
清々しい読後感によってきりりと引き立ちます。

夜中に濃い目のコーヒーを飲みながら読んでいただくと、
物語の世界にぐっと入り込めるかと・・・

★★★ Excellent!!!

不倫中の教授のパーティーで出会った、美しい男性、キリさん。衣織が彼に惹かれていくように、読者も物語に引き込まれていく。一緒にドキドキして、一緒に悩む。

登場人物たちはみんな、それぞれ複雑な恋の事情を抱えている。
問題に、自分なりの方法でけじめをつけていくさまは、若いからこそできる思い切りであり、いっそすがすがしい。
特に、最後のシーンは爽快感に溢れている。恋に疲れていた衣織が、たくさん抱えていた重いものを全部降ろしたような爽やかさがある。

おすすめは、一気読み。
衣織と共に、若い恋を駆け抜けたい。