めちゃくちゃ「深み」のある作品です!冒頭からさまざまな不吉フラグがバシバシ立ちまくり「何か」が起こりそうな予感にぐいぐいと引っ張られます。表面上は何も起こらないし何も変わらない、でも、明らかに何かが異常。そんな独特の「違和感」のようなものが言外にビシビシと伝わってきて、ついつい二度読み、三度読みさせられてしまいます。淡々とした描写も飾らない演出も、逆に想像が膨らませられ、作者の方の力量にほおっとため息をついてしまいました。沢山の方に読んでもらえるべき作品です。。
前半、というか最後ちょっと前までスルスルスルと読んじゃうんです。本当に読みやすくてね、その場にいるような感じ。絵も自然に浮かんで来る。書かれていないけど、どんなご飯が出たのかなとか、想像できちゃう。そこの景色とか、温度とか……色? 色ですね、色がわかる。それくらいスルスルと進むんですよ。で、それが最後の最後で方向性が90°変わっちゃう。なのに変じゃないんですよ。ああ、そういうことなんだ――って変に納得しちゃう。親友っていいね。この人、きっと毎年来るんだろうね、ここに。実家はおまけかな。
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