白の彼女と灰色の僕
蒼月 彌砂
■
『ここには、人の生涯を記した本を置いている。この世に生まれ落ち、そして永遠の眠りにつくその瞬間までを、な』
そう言って、老人が差し出した1冊の本――
この奇妙な本と、ひとりの少女との出会いによって、俺の運命は大きく変わることになる。
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