白の彼女と灰色の僕

蒼月 彌砂



『ここには、人の生涯を記した本を置いている。この世に生まれ落ち、そして永遠の眠りにつくその瞬間までを、な』


 そう言って、老人が差し出した1冊の本――


 この奇妙な本と、ひとりの少女との出会いによって、俺の運命は大きく変わることになる。



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