友達が一人でもいる人へ

 筆者の実体験に基づいているという物語は、思わず身を乗り出してしまう程のリアルさがあります。

 大抵の人は通っていない道ですが、まるで小学校を追体験するような気持ちになります。

 その筆が描く物語ですから、小学生時代の賢いと言うよりも小賢しいと言った方がいい子供だった事、劣った者として書きがちの教師や同級生の事を、ただ単なる自己肯定にしていません。

 小学生時代があるからこそ、大学で知り合った光蟲との交流、囲碁との付き合い方に光明が見えます。

 web小説の世界では珍しい現代ドラマ、引き込まれる純文学です。

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