戦陣に軍略の花が咲く

 同じく張良を主人公とした某漫画を読んでいるので、別の張良像に惹かれて読んでみました。
 第一話から秦の始皇帝暗殺の実行が始まっていて、全編通して硬く重厚に話が進むのかと思いきや、予想に反して実に軽やか。かつさくさく話が展開していき、歴史ものの重厚さ、人間関係のややこしさが苦手な人でも読みやすい作品だと思います。というか、張良と劉邦が実にいいキャラで、漫才かと言いたくなる二人のやりとりが楽しい(笑)。歴史の壮大な一幕である戦闘と謀略もいいですが、二人の気の抜ける会話をもっと見ていたいかもしれません(おい)。