清涼感と疾走感溢れる、ボーイミーツガール&プレ・ミステリー

 『火のない所に煙は立たない』

 エキセントリックな奇行が目立つヒロイン像と思いきや、その正体は——?
 彼女を追う『僕』の目の前に現れる、名探偵が名探偵たるその理由。
 何ともスモーキーなミステリーという第一印象。
 そして読後に訪れるカタルシスは、煤を洗い流すかのような清涼感と、ただただ疾走感溢れる、ボーイミーツガールだ。

 事件は既に解決されているのか?
 珠玉のプレ・ミステリーと言う賛辞を贈らせて頂きたい。

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