貴女とともに穏やかな日々を。忍び寄る悪夢に、その心を奪わせはしない。

気づいたら見知らぬ場所にいた。そんな衝撃的な状況にも焦ることなく、のんびり歩き出す物書き青年がこの物語の主人公です。
その先で目にした衝撃的光景と、出逢ったひとりの綺麗な少女。それが、彼のこれからを方向付けていくことになります。

穏やかに、日記のように綴られてゆく異世界の日々。
悪夢に怯えながらも彼を信頼する彼女に寄り添ううちに、少女の存在はとても大切なものになってゆくのですが、不意に危機が訪れて——。

不穏の影がちらつくこともありますが、基本的には緩やかに穏やかに日々が過ぎてゆく物語です。こちら側とは違う世界を、こちら側の言葉で表現する主人公は、さながらルポライターのよう。
彼女に関わる現地の人物たちも基本的には好印象で、人間味にあふれています。
マイペースに読める異世界探訪記風の物語、味わってみるのはいかがでしょう?

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