風漂

作者 物書未満

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★★★ Excellent!!!

気づいたら見知らぬ場所にいた。そんな衝撃的な状況にも焦ることなく、のんびり歩き出す物書き青年がこの物語の主人公です。
その先で目にした衝撃的光景と、出逢ったひとりの綺麗な少女。それが、彼のこれからを方向付けていくことになります。

穏やかに、日記のように綴られてゆく異世界の日々。
悪夢に怯えながらも彼を信頼する彼女に寄り添ううちに、少女の存在はとても大切なものになってゆくのですが、不意に危機が訪れて——。

不穏の影がちらつくこともありますが、基本的には緩やかに穏やかに日々が過ぎてゆく物語です。こちら側とは違う世界を、こちら側の言葉で表現する主人公は、さながらルポライターのよう。
彼女に関わる現地の人物たちも基本的には好印象で、人間味にあふれています。
マイペースに読める異世界探訪記風の物語、味わってみるのはいかがでしょう?

★★★ Excellent!!!

散歩中、ふと迷い込んだ場所を直感的に異世界だと認識し、その現状に驚きもせず、あろう事か散策を楽しんでしまう主人公⋯⋯えぇ、ちょっと待って凄過ぎない!?と序盤の掴みはバッチリ。

それでいて物語で流れる時間はまるでそよ風のように爽やかで心地良く、リラックスタイムのお供におすすめです。

そして私が何よりも言いたいのは《縦読み推奨》である事。
もちろん、横書きも綺麗で読みやすいですが縦読みの方が世界観に合っていて好きです、とっても良きです。

入浴中や就寝前、穏やかなひと時を《風漂》と共に過ごしてみませんか?