この物語に出会えた読者は幸せ者

ファンタジーの上手下手を左右するのは、その世界観の構築と、それを読者にいかに伝えていくか、です。
この小説は、そのどちらも兼ね備えています。
これほど優れたファンタジー小説を読めることは、幸運というほかないでしょう。

舞台は異世界であり、主人公たちは「竜族」と呼ばれる人間とは別種の存在ですが、私たちと同じように感情があり、日々の営みのなかで生きています。
ゆえに、一人一人の行動や感情が、あたかも友人の一人のもののように感じられます。

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