待つほどに募る恋心

失われた自分の身体の水分を、10年かけてかき集めて、ようやく地上に帰れるという設定が、ユニークでした。
10年という経過を、子供ではない、という一言にまとめてしまわないで、ただただ遊ぶのが楽しかった幼少期と、まだ自分の性欲と折り合いが着いていない思春期を緻密に描写することで、見事に表現していました。