西洋史とかクラシック音楽とかが好きな坂東武者。
歪な関係と愛憎が入り混じる。こんなにじわじわと不安な気持ちにさせられるホラーは久しぶりだったので、とても引き込まれました。特に、特別な子――想治郎くんが魅力的に見えたり、狂気的に見えたり、つかみど…続きを読む
怖いというよりは、各人の意識の差に比重が置かれた物語。個人的にはこのまま結ばれず終わってほしい。
虞と虜は似ている。愛は時に恐怖をもたらす。《惜しみなく愛は奪ふ》というのは大正の文豪が語った言葉ですが、まさにこの短編小説に登場する彼の愛は《奪う》ものです。暮らしのなかの細やかなものを盗み、…続きを読む
好きな子の物をとる想治郎。人気者だけど暗い感じで、究極のストーカーですけど、不思議な魅力を醸し出してる。主人公が抱く被害者としての感情もよく理解できます。怖いけど惹かれてしまう、なんか裏腹…続きを読む
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