数多の異世界を経て来た超勇者、辿り着いた地で人々と共に戦い、共に生きる

辿り着いたその場所は故郷ではなかった──辺境の世界で、未だ戦いの中に身を置くこととなった、最強主人公・奏汰。ちょっぴりおっちょこちょいの新九郎をはじめとした面々と共に活躍する中で、徐々に変わっていく彼は、やがて全ての異世界を巻き込む壮大な問題と対峙することとなる。

物語の基盤たる作者の博愛精神が光る一作です。どう足掻いても解決できそうにないことにも真摯に向き合い、平和への道を諦めない奏汰たち。対して、己の信じ愛するもののために、犠牲を覚悟で必死に突き進むキャラクターたち。
もつれにもつれた糸が一つずつほどけていく様子は圧巻です。

キャラクターたちの魅力もバッチリで、応援したくなること請け合いですよ。