シャツの視点で描かれる、新しい未来。

 シャツという衣服が主人公の珍しい小説。そのため、人間側からは描かれず、物の視点で人々が描かれている。
 シャツは人に着られるよりも、ショウ・ウィンドーのマネキンに着られ、道行く人に見られるのが好きだった。だから「この人に着てほしい」と思える人にも、出会わなかった。
 しかし、店長の在庫処分セールで、シャツの運命は思わぬ方向に向かう。
 
 さて、シャツがたどり着いた先とは?
 数奇な運命をたどった一着のシャツの物語。

 是非、ご一読ください。