タイトルに騙されるな! それはそのままの意味だ(どっちだ
- ★★★ Excellent!!!
恋愛においてひとに好きになるということは、まさしく己そのものを相手にさらけ出すことにほかならない。
古今東西のあらゆる詩人や哲学者、はては神学に籍を置くものたちが語ってきたその「愛」は、あくまで形而上学的に書き起こされたものであって、実践を伴う説得力とはかけ離れたところで評価を受ける。
しかるに本作が描き出そうとする「愛」は、極めて野心的でかつ先進的な実行者のみが持つ、人類史上最も雄弁な納得力を放っているのである。
これは壮大な謎掛けである。
ひとは果たしてこれほどまで「愛」に純粋になれるのか。
その身を滅ぼしかねないその思想は、愛するものの存在自体を凌駕するのではないか。
否。断じて否である。
彼はきっと証明してみせる。己のが「愛」の純粋さを。
誓って言おう。これはネタである(ぁ