第3話 展覧会から…テーマ・闇と光…

5月に展覧会⁇人生でこんなにビックリした事はなかった。2016年の9月に、落書きに目覚めた私は、絵を描き始めてまだ、8ヶ月(2017年)で展覧会という見たことも感じたこともない世界に足を踏み出す事になり必死だった。応援をしてくださる方がいたので私は、描いて描いて描きまくりました。実際その時には画用紙画が200枚近くになっていた。タイトルも名前すら絵にない私に、早坂類さん(類さん)は優しく教えてくれました。


"太一さん、まず名前を描きましょう"


と、そしてタイトルも。そんなこんなで北九州に向かうフェリーで、RANGAI展が近いことを感じていた私は、妻に"夢やないろかね?"としきりに呟いていた。だって、あの私が絵を描いていて、飾られて販売もされている…などと、まだ信じられなかったから不思議で期待と不安でドキドキしていた。門司に着くまで、ナビがあっても迷って行ったり来たり…着いてから駐車場に止めて、麦酒煉瓦館についてレンガにRANGAI展の張り紙、もう緊張の限界に変わっていた。入り口にいた男性(後にホークアイさんと知る事になる)に頭を下げて、中に。その時の感動は凄かった‼︎アクリル版に収めて頂いた私の絵達がいくつもあり、斜めに角度をつけて頂き、素晴らしい展示をされていました。すぐ側にRANGAI代表の類さんは居て、笑顔で迎えてくれました。優しい声の類さんに会えた印象は、凄くお綺麗な方で、聡明なお姿に、私は更に緊張してしまいました。緊張しながら挨拶を済ませて言葉も直ぐに出なくて感動していた私に、入り口の男性の事を類さんが教えてくださいました。そうホークアイさんでした。私の知人の方が展示会があると教えてくださり、逢いに来てくださいました。お話をして少ししてからでした。ある事が起こります。ホークアイさんが絵を買って下さると言って下さったのです‼︎もう頭から煙が出ていました。混乱でした。感謝を伝え、ご一緒にお写真まで撮って頂き本当に本当に感無量でした。お見送りを済ませて呆然としてしまい、しばらくの記憶が無いのです。その後に何を話したのかさえ忘れています。ですが…類さんが私に伝えた、その言葉に更に驚く事になります‼︎


"太一君、秋に個展しましょう"


背中に電気が走りました!!びっくりしてしまった私はつい、えーッ‼︎と言葉を出し、個展ですか⁇って聞いてしまいました。流石の私も個展は一人でするものを知っていたので面食らいましたが、はい‼︎と言ったのを覚えています。

そんなこんなで、もう1日いる事さえ、その時は分からず、私は帰ってしまって、たら・ればですが、1日門司辺りで宿泊して、一緒に展示会を楽しめばよかったです。いやはや…初めてと言うのは怖いです…その場で帰ってしまうのですから、心からの感謝と御礼を、類さんやお手伝いして頂いたAさんに返す間も無く、大変心から申し訳なく思っています。

それからの私は、ある日をキッカケに突然類さんに世界に行きたいと漠然とした夢を伝えます‼︎ そして、


"太一さん、canvasに描きましょう"


という言葉に、セミプロをして一年で辞めたBASS釣りをしていた頃のように、更に前向きに描くようになりました。canvasに描こうとした時、実は怖かったのです。最初から出来る人はいないを原点にジェッソの事を知らなかったり、失敗したりしながら行き着いた先は、絵の具には名前があり、人ひとりの個性と想いながら色彩を表現する事でした。そして、想いや小さな野の花の色、感情や自然、人工物などを想いながら抽象を描いていきました。同じくしてパールを使うリフレクションアートの絵を描き始めます。角度により光を放つその描き方のテーマは闇と光…鬱からの暗い闇を見て光を見たので、(光と闇は綺麗な表現)私はそのテーマをずっと描いています。そして、秋の2017年10月に個展が始まる事になるのでした。

taichi nagayama

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抽象画に出会って… taichi nagayama @reo_artist

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