第2話 真っ直ぐからウネリに…
グチャグチャの描いて来た世界に私は違うと感じてしまったのです。その絵に混沌とした世界が見えてしまった私は、絵の具を見ていて気づいたのです。何故名前が付いている絵の具を使っているのに混ぜているんだろうと、当たり前の事に気付いたのです。描き方はそのままで、絵の具の名前を人の個性と捉えて描き始めました。交差する絵の具の描き方を心掛けました。色と色が出逢うと混ざり合うのを感じながら描きました。そして、真っ直ぐに細く鋭い神経のように始まり、太く大きく画用紙を出るように描きました。
毎日毎日、画用紙画が枚数を重ねてある変化がまた起きました。乾かす事を覚えて色彩が交わらなくなって、自由な表現方法を描き出します。自分自身は人に左右され揺さぶられるのに、それが絵に描くと無くなっていきました。まさに飛躍でした…。
画用紙の中を縦横無尽に動き始めたのです。色彩がウネリを覚えました。生きている色彩は波のように綺麗な色を残して動き出しました。混じり合う人の世の、出逢いのように交差して生きているものになりました。命は産まれたのです。2016年9月に始めて、次の年の2017年5月に北九州でRANGAI展にお誘いを頂き、絵が人前に出る事になりました。飾られる気持ちは、今でも忘れていません。絵を描いて飾られるなんて!!思っても見なかったのですから。そして、その時はやって来ました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。