お読みいただいた皆様へ
あとがき
ここまでお読みくださり、心よりお礼申し上げます。
作者のみのるです。
本作は2018年、私がレストア部の彼らと同じ、高専生のころに書き始めました。
実際に私が通っていた学校には、T-6テキサンが展示されています。当時、末端の末端ですが、このテキサンのレストアプロジェクトに関わらせていただいておりました。
ですがやはり色々と制約があり、当初学生たちの夢見ていたレストアとは程遠いプロジェクトとなりました。
そういった経験から、本作は「飛行機を直す学生たちの青春物語」ではありますが、ほぼ全編にわたって、”航空機レストア”よりも”大人や利権との争い”を描いております。
つまるところ本作は、学生時代に私が為せなかったことへの羨望、夢の代理人とも言えます。
高専自体は素晴らしい学校ですが、もちろん夢の場所とは言い切れません。高専で学んだ5年間は、今の私にとってとてもかけがえのない時間になっています。
だからこそ当時、夢を叶えられなかった反動というか、持て余した情熱を発散するために、半ば衝動で始めた本作ですが、短~中編で18年の夏休みに終わらせるつもりでしたが、いつのまにか丸々4年経ってしまいました。
4年と言っても、本編の8割ほどは2022年の3月から書いています。
高専を卒業し、次の生活を始めた私の、唯一のやり残しでした。
完結できたことに未だ実感が湧きませんが、やり残しのないように、そしてこの初心と思い出を、拙い文章ながらも本作に残せたという証明のために、このご挨拶で本作を締めさせていただこうと思います。
また、本作の執筆にあたり、更新頻度が低く、また不定期であるというのに、継続して読んでくださった皆様には、この場を借りて、最大級のお礼を申し上げます。皆様の応援が無ければ、ここまで書き切ることができませんでした。ありがとうございます。
それでは、失礼いたします。
シンメトリーの空 みのる @hokuro510
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