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「シンメトリーの空」来校編完結に際して

「来校編」無事に書き終えました。

想定よりかなり文字数と輪数を使ってしまったので、後半は駆け足になりましたが、書きたいことは書けたので満足しています。

さて、来校編では本編とはまた違った時代と組織と人々を描きました。

保安隊、航空自衛隊、在日米軍、T-34Aメンター、F-86F戦闘機など…現代のテキサンを語るには外せない歴史たちです。

これらの組織や飛行機たちは実在し、現実に活躍していました。これらは作中と現実とでだいたい同じですが、作劇上の都合で、多少の改変はくわえられています。

例えば保安隊と松島臨時派遣隊ですが、これらに関しては資料が少なく、組織の在り様はほとんど作者の想像となっています。

そもそも、臨時派遣隊に”整備士の養成”という任務は恐らく持たされておらず、実際の派遣隊は米軍基地に派遣された16名の航空学生のみだったようです。

T-34Aメンターも、作中ではざっくばらんと「T-6を置き換える国産新型機」とされていますが、実際のところは国産と言っても米ビーチエアクラフト社のライセンス生産で、しかも保安隊時代に米国製の中古をT-6と一緒に貰っています。

このように、ところどころ時系列や設定に改変が入っている点が多いです。

なので、あくまでも現実とよく似たパラレルワールドの出来事として捉えていただきたく思います。

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