2018年のクソガキ学生時代に「夏休み期間で書き終える中編書いたろ」との思いで始めた「シンメトリーの空」。
そもそもの見通しの甘さと生活の厳しさが相まって、気が付いたら2022年。いい加減やべーなと思って、偶然できた暇を使って全力で完結に向けて動いています。
そもそも本作は、私が高専生だった時に関わった、本物のテキサンの修復プロジェクトでの経験が基となっています。
本作の大半の部分が飛行機の修理パートではなく、消極的な学校や、好きなことが満足にできない学生たちの苦悶に置かれているのは、実際に私が参加したテキサン修復プロジェクトで、学校の手応えの無い反応に軽く絶望した経験が基になっています。
この作品は、私が見ることのなかった夢を、何に逆らってでも叶えようとする人たち(作品の言葉を借りれば、夢の代理人)を書きたかったから始めたようなもので、太古の昔に高専を卒業した私が清算すべき、最後の高専の思い出でもあります。
なんかこう書くとけっこう重く見えてきますね。本編も想定より重いストーリーになってきたから、実際私のテキサンに対する感情って重いのかもしれない。
当初はもっと爽やかバカ騒ぎ系を目指してたんだけどなあ。序盤の風花の暴走っぷりとかその名残ですよ。今じゃあの明るさと傍若無人さは、自身の暗い過去を忘れようとふるまってるように見える。
…なにはともあれ、テキサン来校編が終わると、性格に難ありな強羅綾の短編を挟んで、彼らの最後の戦いに入ります。
今月中に終われたらいいなあ。
画像は本作に登場するテキサンのモデルとなった、52-0083番機で。