とある一人の青年が周囲の人から「どれだけ愛されているか」を知りたがっていた。そんなとき、流浪の商人から「自分を愛してくれる人が分かる秘薬」をもらうが…… 他の方のレビューにも書かれてある通り、テーマがしっかりと感じられるストーリーです。最後の結末がすごく印象的でした。 短くも良くまとまった寓話風の作品が好きな方に、特にお薦めの良作です。
結末は歯に衣着せずに言うなれば、古典的で人によってはオチに気付く事もあるだろう。しかし、インターネットが普及し、自分の考えや写真などが世界中の人の目に晒されるようになり、「いいね」が乱発される昨今。他者評価に気を取られ過ぎていると、足元をすくわれるといった事にも改めて気づかされました!
死の間際なのだな、と思う作品です。でもこの商人ちょっとひっぱたきたい。
自分が周りからどれだけ愛されているのか確かめたい青年。そんな彼の願いの叶え方は、想像もできないものでした。「そう来たか!」ととても驚かされました。短いけれど内容が濃くてとても魅力的な作品です。
よく考えて作られており、最後まで読んで、思わず舌を巻きました。それでいて短い作品なので、隙間時間に是非読んでもらいたいお話です。
読みやすく、短いながらもテーマとストーリーがしっかりと伝わってきました。見事なオチで、読めば考えさせられるそんな短編です。
人からどれだけ愛されているか知りたがった青年。その要望をかなえる商人。商人はどうやって要望をかなえたのか!?
きれいなオチのショートショートです。短いながらも手慣れた感じでラストまでよどみなく誘導されます。
「どれくらいの人が自分を愛してくれているのだろうか?」というのは誰しもが感じたことのある飢えでしょう。特に気になる人が相手ならなおさらです。そんな飢えを満たすかのように主人公の青年は薬に手を出します。その薬がどんなものかも知らないで。その後の展開は短いながらも心に突き刺さるものでした。行き過ぎた欲望の果てに起こった結末。短いながら寓話としてしっかり構成されており、自分の身の振り方を考えさせられました。