愛をはかる薬

作者 Yuri

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★★ Very Good!!

結末は歯に衣着せずに言うなれば、古典的で人によってはオチに気付く事もあるだろう。

しかし、インターネットが普及し、自分の考えや写真などが世界中の人の目に晒されるようになり、
「いいね」が乱発される昨今。
他者評価に気を取られ過ぎていると、足元をすくわれるといった事にも改めて気づかされました!

★★★ Excellent!!!

結末に際して愛ははかることができたのだろうか?
そもそも愛とは何なのだろう?
好きは分かる。単純だ。
だが、愛、とは?
どうすれば愛していることになるんだろう? 愛を証明するにはどうすればいいのだろう?

ここからは軽い妄想。
愛をはかられていたのは、商人だったのじゃないか。商人にとっての愛というものが、あの結末を意味するのだとしたら? ぼくは天で軽く微笑んでいる青年の顔が見えるような気がする。その笑みは商人に対する憐みだろうか? 愛されたかった青年は、誰よりも愛していたのじゃないだろうか? もちろん、商人のことも。だから、その愛ゆえに商人の意図を知りながらも、例の薬を飲んだのだ。
はたしてその事に商人が気づいた時、自分が途方もないほど深い愛を受けていたと知った時、そこから、彼の物語は始まるのである。

なんて身勝手な妄想が捗りました。色々考えるきっかけになって楽しかったです!
ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

「どれくらいの人が自分を愛してくれているのだろうか?」
というのは誰しもが感じたことのある飢えでしょう。
特に気になる人が相手ならなおさらです。
そんな飢えを満たすかのように主人公の青年は薬に手を出します。その薬がどんなものかも知らないで。
その後の展開は短いながらも心に突き刺さるものでした。行き過ぎた欲望の果てに起こった結末。短いながら寓話としてしっかり構成されており、自分の身の振り方を考えさせられました。