概要
「最後の敵は相棒の魔女だった」
平凡で特別感ゼロな高校生、太刀川黎は魔女の闘争に巻き込まれ、不幸にも命を落としてしまう。
そんな彼を救ったのは「魔女」とあだ名されていたクラスメイト、九条愛梨彩だった。
奴隷《スレイヴ》となった黎は愛梨彩を守るため、願望機——『賢者の石』を巡る魔女同士の戦いに身を投じていく。
「魔女の戦いに正義なんてない。所詮エゴとエゴのぶつかり合い」
富、名声、世界改変。この戦いは正義なき戦い。魔女たちは譲れぬ願いを叶えるために殺し合う。
そして……最後の一人になるまで戦う運命。
この戦いの果てに黎はどんな選択をするのか? 相棒である愛梨彩を救うことはできるのか⁈
魔女がカードで魔法を放つ! 王道バトルロイヤルファンタジーここに爆誕!!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魔法とバトル、そこには王道かつ人間味溢れる一つの物語。
ひょんなことから、賢者の石という願望機を巡る魔女達の戦いに身を投じていく主人公。
ファンタジーとしては王道な魔法を使ったバトルものでありながら、彼は適度に平凡でいて情に厚い。逆境にぶつかる度に「それでも」と立ち上がるその姿に、硬い意志に何度胸を熱くさせられたでしょう。
その主人公の世界を彩るは魅力的なキャラクター達。
不器用ながら優しい一面を持つ者、哀しき運命に翻弄された者、己の正義を貫こうとする者..。
一癖も二癖もある彼らが、時に言葉で、時に刃を交えてぶつかり合いながら心を通わせ、己の信念を磨き合います。
そのぶつかり合いを経た成長もさることながら、キャラクターの終末も一つ一つが丁寧に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この命は君の為に。折れぬ想いを剣に換えて、闘い抜け。
平凡な高校生が、憧れの女子に対する軽い好奇心から「魔女の闘い」に巻き込まれ、それに身を投じていく——というカード魔法×バトルロイヤルの異能系ファンタジー。
特別になりたいと願っていた平凡な少年が、最悪の過程を経て得た「魔女の騎士」という特別な役割。それは同時にすべてを喪う選択でもありました。
惹かれる想いと、時に反発する心。主人である魔女とともに闘いを重ねながら、彼は自分が闘う意味を問い直してゆくことになるのですが。
それと並行して描かれる、優しくて不器用な彼女と、少年らしくひたむきな彼の心の交流は、関わる人々やお互いの本心を少しずつ暴いてもいきます。
過酷であり、望まぬ闘いも強いられつ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彼と彼女がきるマジックカードの行方は……!?
魔法×カード×バトルですよ奥さん! 魔法とカードの組み合わせって、ほら、我々直感でわかりますよね。相性がいいんですよね。「でもちょっとぉ~カードバトルってぇ~ルール覚えるの難しいんじゃな~い?」とか思うでしょう? でもご安心ください! 説明や描写が良い意味で分かりやすいので、どんなカードが、どんな魔法が繰り出されるのかが読んでいて想像しやすく、登場人物たちの特性やカードの組み合わせなどを色々考えながら読み進める楽しさが味わえます!
憧れの彼女がまさかの魔女。壮絶な死亡そして蘇り。魔女の騎士。というかもう魔女と騎士ってフレーズが剣と魔法のファンタジー好きの心をくすぐります。でありながら舞台は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!そうそう、こういうのが良いんだよこういうのが。
何年か前から、ファンタジー系の小説や能力バトル物は敬遠するようになっていました。
これも何かの縁だと思いながら、すいません、能力バトル物だろうこの作品を開く時にそれほど期待はしていなかったんですが、考えを改めます。
何でもかんでも主人公が最強で片付けるワンパターンではない。
紙媒体で昔から読書してる人間が「待てやコラァ」となるような引っかかる文章でもなく、むしろ読みやすい。
能力バトル物には必要な、適度な中二っぽさ(褒めてますごめんなさい)。
そうそう、これだよこれ!!
俺が昔好きで某文庫を読み漁ったのはこういうのが好きだからなんだよ!!
展開も決して奇をてらっているわけではない。むし…続きを読む