冷静で情熱の闘病日記、そして愛。

 作家として長いキャリアのある方が、その能力を発揮するのに著しい困難を負う病気――脳梗塞。その体験状況を克明に冷静に記載。病気になった事実を「確率」と言い切るその冷静さ。発症直前までの身体の異常さをシモに至るまで明記する情熱。まだ苦労の最中でそれらを書き記すなんて、なんという心の強さだと思う。そしてその根底にあるのは――愛だろうか。これが現実か。いろんな意味で泣きそうだ。

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