身を焦がす恋や誤解された愛が絡み合い、切なくとも美しい物語になっています。舞台が江戸でなければ成立しない悲恋に酔いしれました。読後に炎と桜のイメージがしばらく記憶に残ること間違いありません。
「雪に咲む」カクヨムWeb小説短編賞2021 短編特別賞受賞。 山口県出身。広島県在住。 読む人の心を震わせる小説を目標に、2011年から執筆を開始。 大…
火事と喧嘩は江戸の華。この作品は、まさに江戸の火事を扱った作品である。呉服屋に嫁いだ弥生は、ただ、想いの人に再会するために、店の裏口に放火する。江戸時代、放火は大罪だった。それでも、弥生は想いの人…続きを読む
あなたは誰を想いますか?絡み合う恋心。燃えゆく炎と狂おしい愛。
『今宵の炎は誰が為に燃ゆ 』このキャッチコピーにある通り、登場人物それぞれの思いが炎のように燃え上がり交錯していきます。物語が二転三転して、最後の最後まで目が離せませんでした。八百屋お七をモ…続きを読む
江戸の町に火の手が上がる。その火事の裏には、熱く切ない四人の男女の想いがあった……誰かを強く想う気持ちも、すれ違ってしまったらこんなにも切ないものなのだと痛感させられました。しかし、その描き方が素…続きを読む
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