こんな馬鹿が建てた国が何故400年も続いたの? と思わないでもない。

漢の劉邦の建国期に関する歴史小説。主人公の張良についてはフィクション的なキャラ設定をしているから、時代小説ですね。
でも、本作品は別作「少女軍師」の外伝と言うか、後日譚と言うか、スピンアウト的な位置付けみたいで、ファンタジー的な展開は皆無です。私自身が別作を未読なので、両者の関係を正確に伝えられませんが、これから別作を読もうと思います。
劉邦の馬鹿っぷりが良く理解できるような、張良のキャラ設定です。
歴史小説ファンも楽しく読め、読了感も良い感じです。張良の行末が史実と違いますが、それも含めて良い感じです。
今、確認したら、作者は項羽の愛人、虞姫に関する作品も書いてますね。漢朝前夜がお好きなようです。私も好きです。やっぱり項羽の報われない末路が良い。哀愁とは斯くや。

そう言えば、韓信について骨太の作品を読みたい方には、野沢直樹氏の「韓信」を薦めます。歴史ジャンル累計で、本日時点404位。投稿時期が少し古いから順位は下ですが、何かの入賞作品とかで、面白いです。

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