タグ通り、前半は恋愛ソングの歌詞のようだった。そして後半、教室へ急ぐ主人公の心が、二段飛ばしで駆けあがる階段で表現されている。 キミへの想いが、加速して物語は進んでいく。 しかし、最後でキミの正体が明らかになる時、読者は「やられた」と思うだろう。どうして、「君」ではなく「キミ」と表現されていたのかを、思い知る。 是非、御一読下さい。
『キミ』を想うボクの気持ちが、言葉を変え表現を変え、様々な形で綴られていきます。ステキなフレーズの数々に、これだけ沢山の想いを自分の中から引き出せたのなら、既にそれだけで十分に価値のある事なんじゃないかと思いました。例えその想いが、最後どんな結末を迎えようとも。
ずっとキミの事だけを考えているボク。たった一つの答えを見つける為日夜頭を悩ませ、そしていよいよ今日、キミと向き合うんだ……一途でひた向きな高校生の想いを綴った物語…………ではあるのですが。オチに笑いました。
1話完結の短編ですが読みやすく心情描写が伝わりやすいのがこの作品の良さだと思いました。最後のオチも良く、1話完結なので気軽に読める点でも良作だと思います。
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