編集済
最終話 暗闇に燈すへの応援コメント
詩一さん、このたびは作品を読ませていただき、ありがとうございました。
最後まで目が離せない展開でした。
神は本当に神なのか。
メロンは本当に真実を語っているのか。
お母さんは本当に自覚がないのか。
提示された情報をそのまま鵜呑みにすることがなかなかできず、真相を知りたくてずっと話を追いかけました。
また、神やメロンの言葉がすべて真実だと証明された場合、主人公がどのような決断をするのかも気になりました。
メロンの言葉は整合性があるように思えますし、主人公の疑問に対しても「バグ」という言葉を用いてきちんと答えていますが、もしかしたら嘘かもしれないという可能性も考えながら読みました。
この「信用できない雰囲気をうっすらと漂わせている」という微妙な描写がすごくうまいなと感じました。名作『ポンと叩けば』の不穏感を彷彿とさせます。
お母さんには本当は自覚があり、主人公が勇者であることに気付いていて、何らかの理由により殺せず、自分が生き延びるために演技をしているのではないかということも考えましたが、紗凪さんを助けるために刺された時点でそれはないとわかり、ほっとしました。
また、誰か一人を犠牲にして多くを救うのは是か非か、というテーマは名作『無限の死のアリス』にも見られましたね。あの作品は詩一さんの価値観をかなりエンタメ寄りにアレンジしているのだと気付きました。
社会に対するさまざまな矛盾や不平等を描いた詩一さんらしい作品だと思いました。
いろんな方向から多くの人を救う作品だと感じます。
追記
楽典足志縞が何者だったのか、気になりました。
手紙が添えられていたということは、このメロンが何かということを知っていたのですよね。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
この度は私の作品の中で最も長い長編を手に取ってくださりありがとうございました。
この作品に関しては、あまりプロット通りにいかなかったと言うか、社会問題提起に力を入れ過ぎてストーリーを見失うことがしばしばあったところもあり、そのせいで不穏感が出ていたのかなとちょっと思いました。いい方向で作用しているなら良かったですが、私自身がコントロールできるようにならなければいけないなあと思いました。
あとは、燈瓏自身が猜疑心の塊みたいな人間だったので、そのせいで不穏感が流れていたようにも思います。
ポンと叩けばや無限の死のアリスを出してくださりありがとうございます。
仰る通り、私らしい——『一番言いたいことを言った作品』だと思います。
この作品を書いたことで『エンターテイメントとは?』と言うことを改めて見直すことが出来、「今後こんなに説教臭いやつ書いちゃダメだな」と思うに至ったわけです。
逆に言うと、これだけ詩一色の強い作品は二度と書けないでしょう。
楽典足志縞……。
ええ、あいつはいいやつでしたよ……。はは……。
すみません! マジであのあたり行き当たりばったりに書いちゃってて、ただの名前だけのやつになっちゃいました!
これはもう、本当に謝るしかないです。
もしもこの作品を書き直すことがあったら、良煙寺家に行くんじゃなくて楽典足志縞に会いに行かなきゃですね。伏線張りっぱなしで回収しないってのは良くないです。
構成に自信なしと言うのは、こういう部分なのでした。
第46話 メロンは夢を見ないへの応援コメント
最後のお母さんのセリフに涙しました。
お母さん、こんなにいい人なのに、魔王だなんて嘘だ……。
(´Д⊂グスン
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
お母さんはめっちゃお母さんですからね。
タイトル通り魔王なのですよね。殺さなければ、世界に平等な平和は訪れない。
第44話 いらっしゃいへの応援コメント
「こ、これは涙なくしては読めない……!」とバスタオルを持ってきたら、「失礼しましたー」で笑ってしまいました。
(;´∀`)
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
そんなに……! バスタオルまで用意していたのですか……!
あんなタイミングで本当にうちの燈瓏が「失礼しましたー」。
第39話 紗凪ウォーリィードゥへの応援コメント
「宗教は人を救うのか?」という長年の疑問に対する答えが書かれていました。
宗教は人を救う。
それは「表面上救われている」ように見えるだけであって、本質的には疑わしいと思っているのですが、「信じる者は救われる」という言葉もありますし、疑っているうちは私も救われないのでしょうね。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
これが答えでいいのですか……!?
とは言え、自分なりにめちゃくちゃ真剣に考えたことなので、そう言って頂けて嬉しいです。
言葉その通り「信じる者は救われます」。ですが、被害者に謝罪する前に「私は神に許された」などと言うやつは、救われちゃあいけないと思います。そんなやつは絶対また罪を犯すでしょう。
だからハルカさんのように、いつまでも疑って救われない人間の手を、私は取りたいです。
猜疑心を失って思考停止に陥ったら、終わりです。
「神がこういうので」
なんて言い訳をするようになったら、終わりです。
少なくとも創作家としては。
だからいつまでも、疑って救われないでいてください。それはつまり創作家として私の傍に居てくださると言うことですから。
第38話 紗凪デンジャーへの応援コメント
燈瓏くんは紗凪さんを救いたくて、
紗凪さんは許されたくないんですね。
過去の罪や後悔を話す人はみんな「仕方なかったんだよ」「あなたは悪くないよ」と言って欲しいのかなと思っていましたが、そうじゃない人もいるんだろうなと考えを改めました。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
そうですね。誰だって仲のいい人のことは救いたいと思うのですが。
過去の罪に真摯に向き合っていればいるほど、「許されていいわけがない」と言う思いになるはずだと思います。
いわゆる『贖罪』は、ただの錯覚です。取り返しのつかないことは、本当になにをしたって取り返しがつかないんです。
それを知っていれば「許されたい」などと烏滸がましいことは思わないでしょう。
……まあでも、それは本当に取り返しのつかないことをした人で、「ちょっと彼ぴっぴに八つ当たりしちゃった。ぴえん」くらいの軽い場合はその限りではないです。普通に許されていいと思いますし、許されたいと願っていいと思います。
第28話 柔よく剛を制すへの応援コメント
Σ(゚д゚ )
そういえばお母様、お強い人でしたね!
それにしても、お母さんは周りから拍手されたのに、律己先輩のときは周りの人たちがあまりよくない雰囲気でしたよね。同じことをしているのになぜだ……となりました。
でも現実世界でも、周囲の反応がちょっとした状況に左右されることってあるあるだと思いました。そのあたりがリアルな作品だなと感じます。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
そうなんです(笑)
そう言えばそうか……。ちょっとした状況の違い、祭りなのか日常なのか、野外なのか屋内なのか、お母さんなのか子供なのか、一瞬で終わるのか少し緊張した状況が続くのか。などなど。核にあるのは同じことでも、周りの評価が変わると言うことはありそうですね。
この辺は意識したわけではないのですが、「こうなっていくのが自然」と言う気はしているので、仰る通りリアルに沿って話が進んだ結果かも知れません。
第27話 コンビニの中の暴風への応援コメント
募金自体は悪いことじゃないですよね。
紗凪さんが知らないうちに紗凪さんのお金が募金されたとしても、そのお金はきっと多くの人の助けになる。それは彼女が一冊の本を買うよりも大きな効果をもたらすかもしれません。
……でも、そういうことじゃないんですよね。
紗凪さんの父親は、「自分がいいことをした気になって気分良くなるため」だけに紗凪さんが稼いだお金を募金してしまった。
本来なら、お金の使い道はそのお金を稼いだ人に決定権があるべきなのかもしれません。(お小遣いは親の信頼のもと子どもへ委ねられる、などの例外はあるかもしれませんが。)
多くの人を救う千円。
本を買うための千円。
アル中が薄っぺらい満足感を得るための千円。
どれも同じお金なのに、意味合いが違ってくるのが不思議です。
それと、『本とみみたぶ、あとラブソング』をちょっと思い出しました。
お金がないから使い道に悩む。
それだけで、ドラマが生まれる。
それってちょっとすごいなと思いました。
……と、まあ、ここまでは「おそらく一般的な解釈はこうだろう」と思う内容で書かせていただきました。
しかし、私の考えだと紗凪父はおそらく「自分が気持ちよくなるため」に千円を入れたのではないと思います。
人間のなかには「幸せ」になる選択肢よりも「不幸」になる選択肢を取ってしまう人たちがいるというような話をどこかで聞いたことがあります。一種の破壊衝動なのかもしれません。(実は私もその考え方に共感するところがあります。)
紗凪父の行動もそれと同じもののように見えるのです。
お金がないことを知っていて、あえてお金を手放す。もしかしたらそれはお酒でもギャンブルでもいいのかもしれません。たまたま募金箱があったので入れたというだけ。
……というのが私なりの解釈です。
長文失礼いたしました。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
そうですね。募金自体は良いことだと思います。
ただ、例えば「借金してまで募金するのは良いことか?」と言う疑問があります。この時点での父は紗凪から借金をしているようなものですから、そんな人間の分際で『人のため』の御旗を掲げることは烏滸がましいんじゃあないかなあと思うのです。
ハルカさんが言うように子供のお小遣いはまた別ですけれども。
大小関わらず、それこそ1円でも10万円でも、誰がどのように使うのかって言うのは大きく印象が変わりますよね。
お金配りおじさんが自分で儲けたお金を配り歩く分には10万円でも構わないんですけど、妻子の居るお父さんが本来家計に入れるべきお金を他人に配っていたら……そう考えると募金そのものは悪いことではないが、募金への関わり方を間違えた場合にはその個人が悪人に成り下がる可能性も十分に有り得ると思います。
『不幸』になる選択肢を選んでしまう。自己破壊衝動とも言うんですかねえ。ギャンブル依存症が『病気』判定されるゆえんですね。
ハルカさんの仰っている話の方が深みのあるキャラクターを創造出来そうですね。単なるモブではなく、メインどころのキャラが『悪人』として登場する場合は、その論理で動く方が遥かに面白そうです。
第11話 律己の散髪への応援コメント
もしやこれは、すでにハーレム化が始まっていませんか?
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
そうですね。ハーレム化が始まっております。
もっとライトなハーレムになればよかったんですけど。
第10話 弧居抜律己への応援コメント
(((・Д・;)))
ゴム手袋だけであの虫を触れるだなんて、あんたが勇者だ……! と思ってしまいました。いじめっ子は強いですねぇ……。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
私も無理ですね。感触が少しでもあるとダメです。人を貶めることに執念を燃やすのがいじめっ子ですからね……。
第5話 母TUEEE!への応援コメント
エピソードタイトルに笑ってしまいましたw
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
エピタイはほんと自由にやらせて頂きました。母TUEEE! は他にないかなあと。
第20話 退屈な幸福への応援コメント
魔王を倒した世界はなんだか幸せでもつまらないものになりそうですね。
作者からの返信
白鷺雨月さん
コメントありがとうございます!
そうなのです。平等を突き詰めていくと、競争なき社会に。そして全員が幸せな世界とはつまり、つまらない世界なのかも知れないです。
第13話 ビルに張り付いた哲学への応援コメント
紗凪さんの次から次から出てくるギャップがたまらなく好きです。小柄で華奢にも関わらず超強いのですね。格好良い!好きな気持ちを包み隠さず伝える所も好きです!
作者からの返信
秋雨千尋さん
コメントありがとうございます!
紗凪のことを褒めてくださってありがとうございます。紗凪は人気ものだなあ。
作者なのに、人として燈瓏にはジェラシーを感じるんですよね。
第3話 チートスキルへの応援コメント
メロン天使さんが有能で可愛いです(≧∀≦)
まさかのプロジェクター機能!
お母さんがとても若い→速攻で理由が判明するテンポの良さに痺れました。5才燈瓏さんとても良い子!続きも楽しく拝読していきます。
作者からの返信
秋雨千尋さん
コメントありがとうございます!
こちらも読んでくださりありがとうございます。自作の中ではかなり長い作品ではありますが、お時間の許す限りお付き合いくだされば幸いです。
第14話 時速80キロの箱への応援コメント
「同じレールの上でも、乗っかっている車両が違うのだから」という文とその後の描写がいいですね。なんだかハッとしました。
ところで、「車両は時速1320キロで」というのはあえてその速度ですか? エピソードタイトルとの関連性は? すみません、ふと疑問に思ったもので。
作者からの返信
譜田明人さん
コメントありがとうございます!
お褒めの言葉嬉しく思います。
あえてその速度です。
地球の自転の速度が1700km/hで、赤道から離れた日本が1400km/hになるので、自転する方向とは反対に80km/h進むと燈瓏たちは1320km/hで後退していることになるなと思って。80km/hで進んでいるんじゃなくて1320km/hで後退していると考えると、捉え方で何もかも変わってくるなあと思いまして。
陽織の不調は良いことではないですが、それが無ければ二人は出会う事は無かったので、捉えようによってそれは好転しているとも言えるわけで。
なんて、ただの屁理屈みたいですね(笑)
エピソードタイトルまで気にかけて頂いて、嬉しいです。
第11話 律己の散髪への応援コメント
さすが勇者?
作者からの返信
譜田明人さん
コメントありがとうございます!
勇者と言うの抜きで、燈瓏は律己をただ救いたかったのだと思います。
今振り返ると高校生にしてはやたらと弁が立つなあと思いましたが、うーん、違和感ありますかね……。
最終話 暗闇に燈すへの応援コメント
ほっとけない・・・ほっとかない・・・とても控え目で優しい言葉が余韻として響きます。
恋愛は2人の人生や人格までを含めて恋するということなのだと感じました。
登場人物たちのいくつもの恋の気持ちが、最終話ですべて報われているように思います。
仕事や一日のことが終わった後、この物語を楽しみに過ごさせていただきました。
本当にお疲れさまでした。
素敵な小説をありがとうございます!
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
「愛してる」や「好き」って言葉は燈瓏には言って欲しくないなあと勝手に思っていたのですが、彼の遠回しな科白が結果的に良い余韻となってnaka-motooさんに届いたようで何よりです。
naka-motooさんの日々の生活の中にこの物語が在ったと思うと、大変光栄です。
最後の方、間隔が空いてしまって申し訳ありませんでした(汗)
こちらこそ、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
最終話 暗闇に燈すへの応援コメント
完結お疲れさまです!
終わってしまった寂しさもあります。でも、それ以上にこのラストが読めて良かったです。紗凪にすごく感情移入してしまったのもあり、胸にくる終わり方でした。
紗凪本人は、燈瓏のいう通りお母さんの事もお父さんの事も、これからも背負って辛い思いをすると思いますが。燈瓏のこの告白で、未来にずっと彼がいる安心感が、彼女に大きな何かを灯す事になってくれたんだろうなと。まさにサブタイですね。今までの彼の言葉やお母さんの言葉に、何だか私まで救われちゃいました(*´ω`*)
上手くこの感動を言い表せないのがもどかしい…端的に言って、感動したし大好きです。
長々と失礼しました。
詩一さんの想いが、バグった世界という設定から比喩的なものを感じたり、紗凪や彼女に向けた言葉などにすごく投影されていて。大切に読ませていただきました。
苦しくもリアルで素敵な物語を、ありがとうございました!
作者からの返信
朝山なのさん
コメントありがとうございます!
終わってしまって寂しいとは有り難い。
実は自分もそう言う気持ちはあります。彼らの人生の本の一遍を紡がせて貰っただけなのですが、もっともっと紡ぎたかったと言うのが正直なところです。
しかし、彼らの一番激しくて辛くてそれでも幸福な瞬間を切り取るのが小説だと思ったので、これにて完結とさせていただきました。
朝山なのさんの仰る通り、紗凪はこれからも背負って辛い人生を生きていく事になると思います。それでも、(これももう本当に言う通りなんですが)傍に彼が居るのできっと大丈夫です。
救済と言える程の事をやってのけた実感はありませんが、この物語が末永く朝山なのさんの胸の中に残って頂ければ幸いです。
後、感動した、大好き、で十分伝わります。こういう素直な感想を頂けたとき、物凄く心が救われて、洗われて、普段自分がいかに言葉に頼って小説を書いているのかを気付かされます。真実は多くを語らないものですね。
こちらこそ、大切に最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
第52話 口いっぱいの幸福への応援コメント
燈瓏のやさしさ…!!
そして、早く帰ってきて嬉しいっていう燈瓏かわいいです(*´ω`*)
作者からの返信
朝山なのさん
コメントありがとうございます!
彼自身心の底から一緒に食べたいって思ったんですよね。彼女の事を思うと。
彼の幸せな心境が届いたようで何よりです。
後、返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした!
第52話 口いっぱいの幸福への応援コメント
料理と食事の温かさが伝わってきます。こういう雰囲気が小説の醍醐味でもありますね(o^^o)
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
この話の雰囲気が伝わって良かったです。
小説としての楽しさを最後まで伝えられたらと思います。
第51話 物思い本線、鈍行への応援コメント
独白というものがわたしは好きです。
けれども、ここまで長い独白をずっと追うように読んだことはありませんでした。
そして、わたしが「恋愛」というものにときめきを感じるのは、そこに「恥じらいの気持ち」が存在するときです。
「愛している」という言葉に気恥ずかしさを覚える少年と少女、そういう感覚がとても清らかに感じます。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
ここの独白長いし冗長だし、読んでいる人飽きないかなあ……などとちょっと心配になりながら、でも燈瓏が思っている事を余す事無く伝えたくて、こうなりました。なので、独白が好きと言ってくださる人がいらして安心しました。
「愛している」と言う言葉は、難しいですよね。
第43話 5月の卑怯者への応援コメント
切ないですね。そして、とても純粋です…
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
この話だけではないですが、何度も推敲した話なので、コメント頂けて嬉しく思います。
第39話 紗凪ウォーリィードゥへの応援コメント
激しい感情なのに切なくて温かいです。どのキャラも、わたしはとても好きです。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
登場人物の生き方や思想が「好き」と言う言葉で肯定されて、救われました。人間なので、独り善がりになってしまったり、その結果嫌われてしまう部分もあるので。
第37話 紗凪サンクチュアリへの応援コメント
紗凪の心が分かりすぎて…。
実は私も、彼女ほどではないのですが、小学生のころから少し似たような環境です。同じように考えていました。やはり家族…兄弟以上に、親というのは特別なもの。
自分に重ねてしまったりしてます。ものすごくリアルに感じます。
この作品の人物達の考え方が好きです、今後も楽しみにしています!
作者からの返信
朝山なのさん
コメントありがとうございます!
詳細に物語を読み込んで頂けて有り難いです。
楽しくて華やかな一面を描くのがフィクションの専売特許だとは思うのですが、彼等の人生を嘘っぱちにしたくなくて、辛いだろうけれど、綺麗事ではない道を歩んでもらっています。
リアルに感じて頂けて嬉しいです。彼らの物語がただのフィクションで片づけられないような、そんな物語を紡げるよう、これからも精進していきます。
第37話 紗凪サンクチュアリへの応援コメント
引き込まれます。本当に不思議な魅力のある小説だと思います。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
不思議な魅力が、いまいちピンとこない鈍い自分ですが、それを意識的に書いて強みにできる様頑張ります。
第27話 コンビニの中の暴風への応援コメント
とても繊細な問題を見事にエンターテイメントとして成立させておられ驚きました。私事ですけれどもわたしがうつ病を患った時一日も会社を休みませんでした。いじめに遭った子供の頃も学校を休みませんでした。理由は単純です。病気だろうがなんだろうが顧客への義務を果たさなくてはならないことと給料を稼がねばならないこと、学校については義務教育だからです。そして今、都会の地で『自己実現』を重視したボランティアのような仕事をしている兄夫婦たちに代わって難病を患う実家の母親の介護をしています。
もちろん一人一人事情が異なりますから、何をさしおいても会社や学校を休んで命を守るべき境遇の方もおられるでしょう。
ですけれども、シーチさんのこの不思議な魅力を持つ作品がたとえばわたしのように自己実現や夢の実現はなく義務を優先せざるを得ない『世間の評価から漏れたひとたち』の救いとなっているのではないかと感じます。
長文・私事、大変失礼いたしました。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
今回のエピソードでは、「常々疑問に感じていたが、しかし声に出して言ってしまっては人非人の烙印を押されてしまう事」を書かせて頂きました。
エンターテインメント作品、ラノベとしての「楽しませる為の献身」と言うよりは、普段エッセイで書き上げているような「個人的な怒り」を放出したような内容になっており、なかなか読み難いものになってきてしまっているような感覚があったのですが、そんな中でこの感想を頂けてホッとしております。
私の作品は私を救済するために産まれています。しかしそれが、誰か別の人の人生に何らかの影響を与えるのなら、作品の意味は2倍にも3倍にも膨れ上がる事になります。それは大変喜ばしい事です。
一人一人が多分に漏れず孤独である世界で、共有できる感覚を携えた作品として完成させられるよう、頑張ります。
長文も私事も、この作品を大切に読んで頂けている証だと思っております故、どうかお気になさらず。
編集済
第25話 止まる人、進む人への応援コメント
わたしがまだ本を読めた頃のあるエッセイに、『戦争で心優しき人は皆死んでしまい、生き残っているのは他人を押しのけた人たちばかりなのだ』というような一文があり、胸を貫かれたようになった記憶があります。
比々色君の言葉も心をえぐり、胸を貫きます。
それは、優しさであり、実は人間の本当の強さなのだと感じます。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
そのエッセイは読んだことが有りませんが、似たような事は感じたことが有ります。善人は善人が故に、淘汰されてしまい、生き残っているのは悪人しかいないと。
彼はただの皮肉屋だと自分で言っていますが、そのように解釈していただけるのなら、彼も喜ぶと思います。彼に代わって、ありがとうございます。
第17話 真実は鎮座しているへの応援コメント
音楽が自然に存在するという状態がとても好きです。音楽が傍にあることで不思議なことに文章にも引き込まれてしまいます。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます。
作品の世界観によってはチープになってしまいそうで、具体的なアーティスト名や曲名を入れる事は避けてきましたが、折角高校生にスポットを当てているので、その時にしかない熱を入れたくて今回は挑戦してみました。
第16話 陽織とお弁当協定への応援コメント
虐げられる者が弱者…心をえぐる言葉です。けれどもそこにこそ差別の事実と本質があると感じます。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます。
どんな人間であれ虐げられた時点で弱者であり、誰かに助けを求めてもいいのだと思います。お前にはそんな権利ないって、世界が言ってきても、無視して助けを呼んでいいのだと思います。
周りから弱者と言われている人よりも弱者であることを言えないで苦しんでいる人こそが救われるべきだと思います。あくまで個人的な見解ですが。
もしもこの話が悪い意味で心を抉ってしまったのなら申し訳ありません。
第14話 時速80キロの箱への応援コメント
わたしのことになって申し訳ないのですけれども、わたしがいじめに遭っていた頃、「もし自分が世に認められるような難病ならば周囲から同情され許してもらえるのに」という感覚を恥ずかしながら持っていました。難病を別の言葉に置き換えても同じです。でもこれは多分「差別」という物事の事実だと思っています。『美談』にしやすいものは世の共感を得やすいということなのだろうと思います。いじめられている子たちのその瞬間の姿は『美談』にはできないおぞましいものであることがほとんどです。今回のエピソードではとても繊細な問題を扱っておられるのでコメントは難しいのですけれども、わたし自身も「差別」にランク付けをすることそのものが「差別」であるという感覚をいじめに遭っていた頃からずっと持っていました。長文、失礼いたしました。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます。
人は多かれ少なかれコンプレックスを持っており、自分も多分に漏れません。なのに皆はコンプレックスを「いじる」のを良しとしていて、自分は「いじめ」られないように必死に「いじられ」ていました。笑顔を張り付けて、このラインを超えさせちゃいけないって、ずっと焦っていました。
しかし、散々自分を「いじり」倒した人たちは、同じ「いじり」の対象であるはずの「障碍者」を見ると「差別はいけない」「守らなければ」などと言い始めます。自分から見れば背が低いのと脚が無いのは同じ「コンプレックス」です。勿論、生活のし辛さに大小があるからわざわざ「障碍者手帳」というものが発行されるわけですが。
そうしたコンプレックスを同質に扱わないと言う事こそが「差別」であり、「障碍者だけは特別扱い」と言うのも差別だと思います。だいたいその特別扱いは障碍者を根っから馬鹿にしているとしか思えません。健常者の傲慢です。
そう言う世間の当たり前が「憎い」のです。
誰もそれに気付かないし、気付こうという努力をしない。
naka-motooさんは分別のある方であり、作品に対して誠実に触れてくださるので、とてもありがたいです。仰る通り、自分は「差別」をしたいのではなく、世の「差別」の認識がおかしいと言う事を言いたいだけなのですが、勘違いされないだろうかという恐怖が書いている間中ずっとありました。心臓と頭が燃える様に熱く、筆の自分らしさを保つ以前に、そもそも書けない状態が続きました。何度も何度も推敲をしました。言葉選び一つで自分の作家人生が終わるので。
ただそのリスクを冒しても誰かが書かなければいけないと言う思いがありました。この世のモラリストを余すことなく敵に回そうとも、結果それで死んでもいい。それが作品に対しての誠実さだし、己の生き様だと思い、投稿しました。
いくらなんでも大袈裟過ぎるだろ、と今読み返して思いましたが、当時はそんな感覚でした。
ともあれ、歪んで伝わらなくて良かったです。
naka-moooさんのコメントによって、自分の数日間の懊悩の全てが救われました。
自分の楽しくない過去を語るのは辛いでしょうし、コメントを残した事で良くない事に巻き込まれる危険性もあると言うのに、それでもお話して頂けた事に、ただただ感謝の念が溢れます。
本当にありがとうございます。
第13話 ビルに張り付いた哲学への応援コメント
ここまで一気に読んでしまいました。登場人物一人一人が『思索』しているという強い感覚を抱きました。『哲学』という表現とも違います。それがなんなのか具体的な言葉にいつかできたらと思います。純粋な異世界ものももちろん今のトレンドなのでしょうけれども、わたしはこの作品のようなものこそ『小説』と呼ぶべきものだと思います。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
読んで頂けて良かったです。正直好き嫌いが分かれそうな作風でしたので、naka-motooさんには嫌われちゃうかもなあと思っていました。
自分は『哲学』の所在を決められないでいるので、ふわふわした感じになるのかも知れないですね。
ただ自分の思想として「本当にそうか?」という疑念を常に抱く様にしていて、それを少しでもこの作品を通じて出して行ければなあと思っています。
自分はライトノベルやトレンドと言うオブラートを使っていかに『口に苦い何か』を飲ませる事ができるかを考えています。良薬と言えるほどの力ではないにしても、サプリメント的な何かになっていればいいなと思います。
『小説』として認めて頂けたこと、大変嬉しく思います。作者冥利に尽きるというものです。今後とも『小説』を書いて行きたいと思います。
最終話 暗闇に燈すへの応援コメント
めちゃくちゃ面白かったです
作者からの返信
@aromaticさん
コメントありがとうございます!
この度は最後までお読みいただき、またご感想、評価までくださりありがとうございました。大変励みになります。